ジンジャー・ビューモン

ジンジャー・ビューモン（Clarence Howeth "Ginger" Beaumont、1876年7月23日 - 1956年4月10日）は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ロチェスター出身のプロ野球選手（外野手）。右投げ左打ち。

"Ginger"（ジンジャー）というニックネームは、彼の赤毛に由来します。1901年から始まったピッツバーグ・パイレーツのリーグ3連覇時代には、リードオフマンとしてチームを牽引し、1902年には首位打者のタイトルを獲得しました。

経歴

ベロア大学卒業後、1899年にピッツバーグ・パイレーツに入団。1年目から持ち前の俊足を発揮し、111試合に出場して打率.352という素晴らしい成績を記録しました。ビューモンは長打こそ少ないものの、その俊足を活かしてヒットを量産するタイプの選手でした。1899年7月22日の試合では、内野安打のみで6安打6得点という珍しい記録も打ち立てています。

1906年までパイレーツのリードオフマンとして活躍し、チームがナショナルリーグを3連覇（1901年～1903年）した時期には、3年連続で打率.330以上、180安打以上、100得点以上という驚異的な成績を記録しました。1902年には打率.357でナショナルリーグの首位打者を獲得し、1902年から1904年にかけては3年連続でリーグ最多安打、1903年にはリーグ最多得点を記録するなど、輝かしい実績を残しました。

しかし、1906年以降は度重なる足の怪我に悩まされるようになります。同年は80試合の出場にとどまり、オフにはエド・アッバティッチオとのトレードでボストン・ダブスへ移籍。1907年にはフルシーズンで復活し、自身4度目となるリーグ最多安打と、打率.322を記録しますが、その後は目立った活躍をすることができませんでした。1910年にはシカゴ・カブスへ移籍し、この年のワールドシリーズにも出場しましたが、3度の代打出場のみに終わりました。

1911年には1年間マイナーリーグでプレーした後、現役を引退。その後は故郷であるウィスコンシン州ハニークリークで農場を経営していました。1951年には、この年に創設されたウィスコンシン州スポーツ殿堂の最初の殿堂入り表彰者の一人となりました。しかし、ほどなく脳出血で倒れ、1956年に79歳で生涯を閉じました。彼の功績を称え、後年、故郷ウィスコンシン州バーリントンの野球場には、彼の名が冠されています。

詳細情報

タイトル
首位打者：1回（1902年）

記録
ワールドシリーズ出場：2回（1903,1910年）
3年連続リーグ最多安打（1902-1904年）：メジャーリーグ史上初

外部リンク

選手の通算成績と情報 Baseball-Reference
Fangraphs
The Baseball Cube
* Baseball-Reference (Register)

もう一度検索