ジーン・マイケル

ユージーン・リチャード・マイケル（Eugene Richard Michael、1938年6月2日 - 2017年9月7日）は、アメリカ合衆国オハイオ州ケント出身の元プロ野球選手、監督、そしてゼネラルマネージャー（GM）です。ニックネームは「スティック」で、その名の通り細身の体型が特徴でした。

現役時代

マイケルは、ケント州立大学で野球とバスケットボールの両方をプレーしていました。1959年にピッツバーグ・パイレーツに入団し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。当初は下位クラスのチームで経験を積み、1966年にシカゴ・カブス戦で代走としてメジャーデビューを果たしました。

その後、1966年12月にロサンゼルス・ドジャースへ、1967年11月にはニューヨーク・ヤンキースへと移籍しました。ヤンキースでは1975年までプレーし、その後デトロイト・タイガース、ボストン・レッドソックスに所属しましたが、レッドソックスでは試合に出場することなく引退しました。

マイケルは、現役時代には隠し球の名手として知られており、その回数は5度に及びました。

引退後

引退後は、古巣であるヤンキースのコーチとして指導者の道を歩み始めました。1980年にはヤンキースのGMに就任し、チームの運営に携わるようになりました。

1981年には監督に昇格しましたが、シーズン途中で解任。同年のストライキの影響でGMの職も辞任しました。1982年には再び監督としてチームを率いましたが、オフに辞任。

1986年にはシカゴ・カブスの監督に就任し、1987年シーズン途中に辞任しています。1990年にはヤンキースのGMに復帰し、チーム方針を転換。他球団のスター選手を獲得するのではなく、ファームで選手を育成する方針へと切り替えました。この方針転換が功を奏し、マリアノ・リベラ、アンディ・ペティット、デレク・ジーター、ジョージ・ポサダといった後のヤンキースを代表する選手たちを獲得しました。

これらの選手たちの活躍もあり、ヤンキースは1994年にリーグ史上最高勝率を記録し、再び黄金時代を築き上げました。しかし、1995年オフに再びストライキの影響を受け、GMを解任されスカウトに異動となりました。

その後、2003年にはシニア・アドバイザーに就任し、チームに貢献しました。

ユージーン・リチャード・マイケルは、2017年9月7日にフロリダ州の自宅で心臓発作のため亡くなりました。享年79歳でした。

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