ケント州立大学

ケント州立大学は、1910年に創立されたアメリカ合衆国オハイオ州ケント市に本部を置く公立大学です。オハイオ州内でも最大級の規模を誇り、全キャンパスで4万人以上の学生が学んでいます。その教育水準の高さから、タイムズ・ハイアー・エデュケーションの世界トップ200校にも選出された実績を持ちます。また、カーネギー教育振興財団からは高等研究大学の一つとして認定され、US News & World Report誌ではオハイオ州北東部でトップクラスの国立大学として評価されています。

国際的な連携とキャンパス

国際交流も盛んで、日本の複数の大学と提携を結び、毎年多くの交換留学生を受け入れています。提携大学には、大阪樟蔭女子大学、島根大学、日本大学、広島文教女子大学、広島修道大学、広島女学院大学、立教大学などが挙げられます。

メインキャンパスであるケントキャンパスは、1000エーカー以上の広大な敷地に、寮、図書館、博物館、アイスアリーナなどの施設が充実しています。周辺には、大学専用のフットボールスタジアム、ゴルフ場、飛行場も完備されています。さらに、オハイオ州北東部には7つの地域キャンパスがあり、これら8つのキャンパスはネットワークで結ばれています。1965年に設立された液晶研究所は、液晶技術開発の分野で世界的な名声を確立しています。

歴史的な出来事と組織

ケント州立大学は、1970年に発生した「ケント州立大学銃撃事件」という悲しい歴史も経験しています。ベトナム戦争反対の集会中に州兵が発砲し、4人の学生が亡くなり、多くの負傷者が出ました。この事件はニール・ヤングの楽曲「オハイオ」でも歌われています。

大学は、建築・環境デザイン学部、芸術学部、人文科学部、経営学部、コミュニケーション・情報学部、教育・健康・人間サービス学部、看護学部、工学部の8つの学部で構成されています。総長はビバリー・ウォーレン氏が務めています（2014年から）。

スポーツと著名な卒業生

スポーツも盛んで、フットボール、バスケットボール、アイスホッケーなどが人気です。多くのプロ選手を輩出しており、チームカラーはネイビーブルーとゴールド、マスコットはゴールデンフラッシュです。

卒業生の中には、俳優のマイケル・キートン（『バットマン』シリーズ）、コラムニストのコニー・シュルツ（ピューリッツァー賞受賞）、プロゴルファーのベン・カーティス（全英オープン優勝）、ギタリストのジョー・ウォルシュ（イーグルス）など、各界で活躍する著名人が多数います。

数学者のモーリー・デビッドソンは、ルービックキューブが20手以内で完成することを証明しました。野球界では、エマニュエル・バリス、クリス・カーペンター（東京ヤクルトスワローズにも在籍）、アンドリュー・チェイフィン、ジョー・クロフォード（千葉ロッテマリーンズにも在籍）など多くのメジャーリーガーを輩出しています。さらに、NFL選手のジュリアン・エデルマン、プロレスラーのナイジェル・マッギネスやドルフ・ジグラー、俳優のジョン・デ・ランシー、歌手のクリッシー・ハインド（プリテンダーズ）など、多様な分野で活躍する人材を輩出しています。

外部リンク

• - ケント州立大学公式ページ
• - ケント州立大学スポーツチーム

ケント州立大学は、その長い歴史の中で、教育、研究、スポーツ、文化の各分野で多くの貢献をしてきた大学として、今後もその発展が期待されます。

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