スウィート・スマイル

スウィート・スマイルについて

「スウィート・スマイル」（Sweet, Sweet Smile）は、カーペンターズの1977年リリースのアルバム『パッセージ』に収められた楽曲で、オサ・ヤングとジュース・ニュートンによって書かれています。この曲は、カーペンターズの楽曲の中でも特にカレン・カーペンターが選んだ数少ない曲の1つとして知られています。

作曲の経緯として、ジュース・ニュートンと彼女のバンドリーダーであるオサ・ヤングが、元々ニュートン自身が録音するためにこの曲を作りましたが、彼女が所属していたキャピトル・レコードは興味を持ちませんでした。しかし、カレン・カーペンターが友人の家を訪れた際、そこでデモバージョンが演奏され、彼女はその結果としてこの曲に魅せられました。彼女は自分の兄であるリチャード・カーペンターに「もっと素晴らしいものができるはず」と促し、結果としてカーペンターズのアルバムに加わることになりました。

この楽曲は、1978年に『パッセージ』の第3トラックとしてリリースされた後、米ビルボードホット100で44位まで上昇し、その後はトップ40から外れましたが、カントリー・ミュージック部門では8位に輝くなど、注目されるヒットとなりました。また、イージーリスニングチャートでも7位を記録しました。

さらに、ドイツの歌手ウェンケ・マイアは「スウィート・スマイル」のドイツ語版『Der Mann auf einem Seil』を1978年にリリースし、それもヒットしました。この曲は彼女の別のヒット曲「Lass mein Knie, Joe」（It's a Heartache）のB面に収録され、16位を記録しました。そのほか、フィンランドの歌手リー・ラベンによるアレンジ曲「SäOot Niin Kultainen」が、1978年のアルバム『Aamulla rakkaaninäin』にも含まれています。

2011年には、曲の作詞と作曲を手掛けたジュース・ニュートンが、自身のアルバム『アルティメット・ヒッツ・コレクション』のボーナストラックとして「スウィート・スマイル」の新しい録音を発表しました。

これらの背景からも明らかなように、「スウィート・スマイル」はカーペンターズの代表曲としてだけでなく、カウントリー・ミュージックの一環としても評価されている楽曲です。オリジナルの魅力とともに、さまざまなアーティストによるアレンジや録音が行われ、時代を超えて愛され続けています。

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