スカタライツ

ザ・スカタライツ：スカのパイオニア

ザ・スカタライツは、ジャマイカのスカという音楽ジャンルを確立し、世界に広めた最も重要なバンドの一つです。1963年に音楽プロデューサー、コクソン・ドッドによってスタジオ・ワンのハウスバンドとして結成されました。

結成と初期の活動

バンドは、ジャッキー・ミットゥ（キーボード）、ドン・ドラモンド（トロンボーン）、ローランド・アルフォンソ（サックス）、トミー・マクック（サックス）など、ジャズの素養を持つ熟練したミュージシャンたちによって構成されていました。

彼らは「ナバロンの要塞（Guns of Navarone）」をはじめとする数々のヒット曲を1964年から1965年の間に発表し、スカという音楽の魅力を広く伝えました。ドン・ドラモンドのアレンジによる「マン・イン・ザ・ストリート (Man In The Street)」は、UKのトップ10に入るほどの成功を収めました。

一時的な解散とメンバーのその後

1965年、創設メンバーの一人であるドン・ドラモンドがガールフレンド殺害の容疑で逮捕され、バンドは活動停止を余儀なくされます。その後、ローランド・アルフォンソとジャッキー・ミットゥはスタジオ・ワンに残り「ソウル・ブラザーズ」を結成、トミー・マクックはデューク・リードの下で「スーパー・ソニックス」を結成し、それぞれロックステディの音楽シーンで活躍しました。

再結成と世界的な活動

1980年代、海外に移住していたオリジナルメンバーを中心にスカタライツは再結成を果たします。1989年には初来日公演を行い、2002年には世界ツアーを実施するなど、精力的な活動を再開しました。スカタライツは、その長い歴史の中でメンバーの変遷を経ながらも、スカという音楽の伝統を守り続け、世界中の音楽ファンに愛されています。

彼らの音楽は、ジャズ、カリプソ、R&Bなど様々な要素が融合したものであり、その独特なサウンドは多くのミュージシャンに影響を与えました。

ディスコグラフィー

スカ・オーセンティック (1964年)
Ska Boo-Da-Ba (1966年)
スカ・オーセンティック Vol. 2 (1967年)
Celebration Time (1968年)
The Skatalite! (1969年)
アフリカン・ルーツ (1976年)
リターン・オブ・ザ・ビッグ・ガンズ (1984年)
スカ・タ・ショッツ (1988年)
ワールドフェイマスカ (1993年)
ハイ・バップ・スカ (1994年)
Greetings from Skamania (1996年)
Ball of Fire (1998年)
バシャカ (2000年)
フロム・パリ・ウィズ・ラヴ (2002年)
ローリング・ステディ (2007年)
オン・ザ・ライト・トラック (2007年)
ウォーク・ウィズ・ミー (2012年)
プラチナム・スカ (2016年)

関連事項

ロックステディ
レゲエ

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