スクリーム (オジー・オズボーンのアルバム)

オジー・オズボーンの10作目のスタジオ・アルバム『スクリーム』は、2010年にリリースされました。このアルバムは、オジーにとって新たな試みが盛り込まれた作品として注目を集めました。

新たな才能の導入

『スクリーム』の制作には、ガス・G（ギター）、トミー・クルフェトス（ドラムス）、アダム・ウェイクマン（キーボード）という新しいメンバーが参加しました。特にアダム・ウェイクマンは、作曲にも貢献しており、アルバムに新たな風を吹き込んでいます。

タイトル変更の経緯

アルバムの当初の仮タイトルは『Soul Sucka』でしたが、最終的に『スクリーム』に変更されました。このタイトル変更は、アルバム全体の方向性やイメージをより明確にするためのものだったと考えられます。

チャートアクション

アルバムからのシングル「レット・ミー・ヒア・ユー・スクリーム」は、『ビルボード』誌のロック・ソング・チャートで6位を記録しました。また、「ライフ・ウォント・ウェイト」も同チャートで28位にランクインし、アルバムの成功を後押ししました。

日本盤の特色

日本盤には、ボーナス・トラックとして「ジャンプ・ザ・ムーン」が追加収録されました。さらに、10月13日には、5曲のボーナス・トラックとアーティスト・ロゴ入りのスポーツタオルが同梱された限定盤『スクリーム・ジャパン・エディション』が発売され、日本のファンを喜ばせました。

楽曲リスト

アルバムには、以下の楽曲が収録されています（特記なき楽曲はオジー・オズボーンとケヴィン・チャーコの共作）。

1. レット・イット・ダイ - Let It Die (Ozzy Osbourne, Kevin Churko, Adam Wakeman)
2. レット・ミー・ヒア・ユー・スクリーム - Let Me Hear You Scream
3. ソウル・サッカー - Soul Sucker
4. ライフ・ウォント・ウェイト - Life Won't Wait
5. ディギン・ミー・ダウン - Diggin' Me Down (O. Osbourne, K. Churko, A. Wakeman)
6. クルシファイ - Crucify
7. フィアレス - Fearless (O. Osbourne, K. Churko, A. Wakeman)
8. タイム - Time
9. アイ・ウォント・イット・モア - I Want It More (O. Osbourne, K. Churko, A. Wakeman)
10. ラティマーズ・マーシー - Latimer's Mercy
11. アイ・ラヴ・ユー・オール - I Love You All (O. Osbourne, K. Churko, A. Wakeman)

日本盤ボーナス・トラック:

1. ジャンプ・ザ・ムーン - Jump the Moon

『スクリーム・ジャパニーズ・エディション』ボーナス・トラック:

1. ハンド・オブ・ジ・エネミー - Hand of the Enemy
2. ワン・モア・タイム - One More Time
3. ジャンプ・ザ・ムーン - Jump the Moon
4. バーク・アット・ザ・ムーン（ライヴ） - Bark at the Moon (live) (O. Osbourne)
5. レット・ミー・ヒア・ユー・スクリーム（ライヴ） - Let Me Hear You Scream (live)
6. ノー・モア・ティアーズ（ライヴ） - No More Tears (live) (O. Osbourne, Zakk Wylde, Randy Castillo, Mike Inez, John Purdell)

他メディアでの使用

「レット・ミー・ヒア・ユー・スクリーム」は、テレビドラマ『CSI:ニューヨーク』で先行披露され、「ライフ・ウォント・ウェイト」は映画『ソウ ザ・ファイナル 3D』のサウンドトラックに使用されました。

参加ミュージシャン

オジー・オズボーン - ボーカル
ガス・G - ギター
ロブ・"ブラスコ"・ニコルソン - ベース
トミー・クルフェトス - ドラムス
* アダム・ウェイクマン - キーボード

『スクリーム』は、オジー・オズボーンの音楽的な進化と、新たな才能との融合が感じられる作品です。彼の長年のキャリアの中でも、重要な位置を占めるアルバムと言えるでしょう。

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