ソウ ザ・ファイナル 3D

映画『ソウ ザ・ファイナル 3D』の概要

『ソウ ザ・ファイナル 3D』（原題：SAW 3D）は2010年に公開されたアメリカのホラー映画であり、『ソウ』シリーズの第7作目にあたる作品です。特に言及すべき点は、この作品がシリーズ初の3D映画であるというところです。監督は前作『ソウ6』に引き続きケヴィン・グルタートが務めています。

日本での配給側は、シリーズを代表するプロデューサーであるマーク・バーグに、本作が最終的な完結編となることを確認した上で、「ファイナル」という邦題を策定しました。しかし、その後2017年には新たな章である『ジグソウ：ソウ・レガシー』（原題：Jigsaw）が公開されることになります。

ストーリー

本作の中心となる物語は、ジグソウのゲームから生き残ったボビー・デイゲンの視点で語られます。ボビーは過去の経験をもとに様々なメディアで語り、名声を得る一方、同じく生存者たちが彼の周りに集まってきました。その中には、初作の被害者であるゴードン医師も含まれています。しかし、物語が急展開を見せるのはボビーが何者かに拉致され、鳥かごのような場所で目覚めるシーンです。

一方、前作から復讐の念に燃えるホフマン刑事は、ジルから目を付けられます。彼女は内務調査課のマット・ギブソンに助けを求め、ホフマンから身を守ろうとします。この様々なキャラクターたちの運命が交差する中で、「GAME OVER」、つまり誰が最終的にゲームを終わらせるのかという問いが重要なテーマとなっています。

登場人物

殺人鬼

• - ジグソウ / ジョン・クレイマー（演：トビン・ベル）

連続殺人犯であり、死後もその影響は残ります。

• - マーク・ホフマン（演：コスタス・マンディロア）

ジグソウの「後継者」となり、暗躍する刑事。前作での罠により顔面を負傷するも生還し、復讐を掲げて新たなゲームと罠を仕掛ける。

ゲーム参加者

• - ボビー・デイゲン（演：ショーン・パトリック・フラナリー）

ゲームの生還者であり、彼の有名な本も出版されています。

• - ジョイス・デイゲン（演：ジーナ・ホールデン）

ボビーの妻であり、ゲーム参加者の一員。

警察

• - マット・ギブソン（演：チャド・ドネラ）

内務調査官としてジルの証言からホフマンの正体を探ります。

製作背景

製作において、2009年7月にライオンズゲートが新たに3D形式で『ソウ』の第7作目を製作する動きが報じられました。最初は続編を2作予定していましたが、過去の作品の興行成績に基づき、シリーズの結末として本作が制作されることとなりました。また、総製作費は約1700万ドルとされ、過去作に比べて多額の投資が行われました。

主要撮影は2010年2月にカナダのトロントで開始され、約二か月間にわたって行われました。

ソフト化と続編

本作は2011年1月25日に家庭用ソフトとしてリリースされ、続いて日本でも同年3月に映像ソフトが発売されました。計画当初、本作はシリーズの最終作とされていましたが、2016年には第8作目となる『Saw:Legacy』の制作が発表され、シリーズは新たに続きを迎えることになります。

映画『ソウ ザ・ファイナル 3D』は、恐怖とサスペンスの要素が詰まっています。果たして、誰が「ゲームオーバー」となるのか、その真相に迫ることが出来るのか、シリーズを通じての謎が解き明かされる様子は、視聴者にとって大きな満足感をもたらす

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