スクールオブジャンプ

『スクールオブジャンプ』（school of jump）は、2016年23号から2017年43号まで、集英社の少年漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で連載されていた読者投稿コーナー、およびネット配信番組です。従来の読者ページとは異なるアプローチで、読者との交流を深めることを目指しました。

概要

2016年にスタートしたこの企画は、「学校」という設定のもと、読者からの投稿を募集しました。特徴的なのは、TwitCastingを用いた番組配信を積極的に行った点です。これにより、読者とのリアルタイムなコミュニケーションが可能になり、より双方向的な交流が実現しました。製作スタッフは、このコーナーを「読者の遊び場」と位置づけ、自由な発想を奨励しました。

編集担当は、当時『こちら葛飾区亀有公園前派出所』や『暗殺教室』を担当していた山中陽氏でしたが、これまでの読者ページとは異なり、紙面には一切登場しませんでした。2017年にコーナーが終了すると、週刊少年ジャンプにおける読者投稿コーナーは一時的に廃止されました。しかし、2019年からは『巻末解放区! WEEKLY週ちゃん』で月1回の読者投稿企画「ネタハガキ東西戦」が開始され、読者参加型の企画が復活しました。

主なスタッフ

おげんき校長

スクールオブジャンプのリーダーであり、番組配信ではMCを務めました。頭に海苔巻きを巻き、赤いジャケットを着用したイラストが特徴で、配信時も同様の姿で登場しました。彼はハガキ戦士ジャンプ団の初代優勝者であるSF元気としても知られています。

しょう先生

おげんき校長を見守る先生役で、頭におにぎりを巻いています。配信では合いの手を担当し、番組を盛り上げました。

つぶ子（ツイッター担当）

自撮り好きな架空の女子高生で、Twitterを担当していました。後述のスクジャン女子（スク女）の採用とともに、出番が減少しました。

脂小路蝉麿（イラスト担当）

週刊少年ジャンプに読み切り掲載歴のある漫画家です。イラストのみを担当し、誌上キャラクターとしての登場はありませんでしたが、配信動画コーナー「蝉麿を探せ」で、実は毎号隠しキャラとして登場していたことが明らかになりました。自画像は眼鏡をかけた男性です。

スクジャン女子

2016年8月に読者ページ初のオーディションを実施し、選ばれた読者代表の女子ユニットです。2016年12月18日のジャンプフェスタから活動を開始しました。配信番組では必ず一人顔出しで登場し、紙面ではイラストで登場しました。メンバーは以下の通りです。

相川香菜子：2000年4月生まれの高校生で、芸能活動未経験ながら、他のメンバーを見習いながら活動しました。根っからのジャンプ読者で、『ドラゴンボール』をきっかけに漫画にハマったそうです。文章が得意で、誌面での愛称は「かなっぺ」です。
秋元帆華：1997年11月生まれで、アイドルグループ「チームしゃちほこ」のメンバーとしても活動していました。おっとりとした性格で、アイスクリームが好きです。スクジャン加入前から、『ブラッククローバー』のキャラクター・カホノのモデルとしても知られています。愛称は「ほーちゃん」です。
大沢風琴：1999年8月生まれで、高校生活を送りながら、秋田県大館市のご当地アイドル「まちあわせハチ公ガールズ」のメンバーとしても活動していました。特技はお菓子作りと四足歩行で、美少女に目がなく、スク女が集まる場ではいつも興奮していました。愛称は「ざっきー」です。
神沢有紗：1996年6月生まれで、芸歴14年という経験豊富なメンバーでした。生粋のレイヤーで、『ハイキュー!!』の西谷夕のローリングサンダーアゲインの特訓で腕を挫傷した過去があります。愛称は「かんざー」です。
山川ひなの：2000年1月生まれで、劇団で舞台活動をしていました。緊張しやすい性格ですが、『ONE PIECE|ONE_PIECE』や『僕のヒーローアカデミア』を愛読していました。読者ページも「ジャン魂」から愛読しており、興味のあることには深くのめり込む性格です。愛称は「ひなのん」です。

掲載特典

投稿者は「投稿生」と呼ばれ、初掲載時には校章バッジが贈呈されました。以降も掲載回数に応じてバッジが進呈されました。

主なコーナー

ぶったぎりジェイソン：「WHY?」と叫び、学校の不満や不思議に突っ込む、あるあるネタコーナーです。ネーミングは厚切りジェイソンのパロディです。
独特判決：出くわした「罪人」に対し、ユニークな量刑で判決を下すコーナーです。優秀作品は1～3コマ程度の漫画として描き下ろされました。
誤字成語：故事成語や四字熟語、ことわざを言い換え、別の意味にするコーナーです。
0の幸式：たくさんのプレゼントをもらう+重くて腰を痛める=0、など、足し算すると合計0になる公式を作るコーナーです。
いじんのいちげき：偉人の顔をもとに落書きを施し、勝手に必殺技を考えるイラストコーナーです。
うろおぼえ食物連鎖：うろ覚えで描いた動植物で食物連鎖の図を作成するコーナーです。
使えなイングリッシュ：生活で役に立たない英文例を作成するコーナーです。
蝉麿を探せ！ in 360度動画：紙面コーナー「蝉麿を探せ！」の360°カメラバージョンです。2017年6月14日にYouTubeで初配信され、スクジャン生配信後に撮影・配信されました。動画はその週のスクジャン女子をフィーチャーし、当初は配信スタジオ、のちに控室を舞台に行われました。全13回で、2017年9月27日に最終回を迎えました。

関連項目

 週刊少年ジャンプ#読者コーナー - 週刊少年ジャンプの歴代読者コーナーについて。

外部リンク

スクールオブジャンプ｜ジャンプで爆笑ネタ、生配信でジャンプ裏話を続々公開！
公式ツイキャス
* スクールオブジャンプ (@school_of_jump) - X（旧Twitter）

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