スズキ・RG

スズキRGシリーズ：軽快な走りと個性的なモデルバリエーションで人気を博した2ストロークバイク

スズキRGシリーズは、1977年から1982年にかけて製造・販売されたオートバイシリーズです。同社のGTシリーズの後継として登場し、250cc以下のクラスを担いました。400cc以上のクラスは、新型4ストロークエンジンのGSシリーズに引き継がれました。RGシリーズは、その軽快な走りと、個性的なモデルバリエーションで多くのライダーを魅了しました。後継となるRGガンマシリーズの登場により、国内での販売は終了しましたが、その人気は現在も根強く残っています。

RGシリーズのモデルバリエーション

RGシリーズは、50ccから250ccまでの幅広い排気量で展開されました。代表的なモデルを以下に紹介します。

50ccクラス

RG50 (1977-1979): スズキ独自の「パワーリードバルブ方式」を採用した空冷2ストローク単気筒エンジンを搭載。スポークホイールと機械式ディスクブレーキを装備していました。1978年にはグラフィックが変更され、カラーバリエーションも豊富になりました。
RG50E (1979-1982): RG50をベースに、星型キャストホイールを採用したモデル。1980年にはエンジン出力の向上、油圧式ディスクブレーキへの変更、外装デザインの刷新など、大幅な改良が施されました。1981年にはフロントフォークにアンチノーズダイブ機構が追加され、1982年には点火方式が改良されました。
RG50T (1981): RG50Eをベースとした廉価版モデル。タコメーター、リアキャリアは省略され、フロントブレーキはドラム式、ホイールはスポーク式でした。
RG80E (1981): RG50Eのクランクケースを共通利用しながらも、ボア×ストロークを変更することで排気量を80ccに拡大。リアキャリアを標準装備していました。

125ccクラス

RG125 (1978-1980): GT125の後継モデル。1980年にはパワーリードバルブ方式の空冷2ストローク2気筒エンジンに変更され、デザインも一新されました。キャストホイールを採用したRG125Eも登場しました。

185ccクラス

RG185 (1978): GT185の後継モデル。

250ccクラス

RG250 (1978-1980): GT250の後継モデル。250cc専用設計の車体と、2サイクルエンジンとしては低回転域でのトルクが太い特性が特徴でした。1978年にはキャストホイール装備のRG250Eも追加発売されました。1979年には5速ミッションモデルが、1980年にはマイナーチェンジモデルが発売されました。その後も輸出モデルとして1999年まで生産が続けられました。

その他のモデル

RGシリーズ以外にも、RG50をベースとした派生モデルや海外向けモデルが存在しました。

ZR50SL (1981): 海外向けモデルで、RG50Eをベースにクルージング仕様としたモデルです。
* OR50 (1977-1979): チョッパー風のデザインが特徴的な「マメタン50」シリーズ。様々なバリエーションモデルが展開されました。

RGシリーズの技術的な特徴

RGシリーズでは、スズキ独自の「パワーリードバルブ方式」が採用されており、優れたパワーと燃費性能を実現していました。また、多くのモデルでキャストホイールが採用されるなど、当時の最新技術が積極的に取り入れられていました。

まとめ

スズキRGシリーズは、多様なモデルバリエーションと優れた走行性能で、多くのライダーから愛されたオートバイシリーズでした。その人気は現在も衰えることなく、多くのファンを魅了し続けています。様々なモデルが存在したため、それぞれのモデルの特徴を理解することで、より深くRGシリーズの魅力を楽しむことができるでしょう。各モデルの細かなスペックなどは、当時のカタログや専門誌などを参照して確認してみてください。

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