スタジオメビウス

スタジオメビウスは、アダルトゲームを手がけるブランドの一つです。株式会社メビウスを母体とし、姉妹ブランドとして「Studio Ring」が存在します。

初期は鬼畜・陵辱路線の作品で一定の評価を得ていましたが、寡作なメーカーでした。1999年に『絶望 -青い果実の散花-』を発表後、しばらく沈黙を守ります。しかし、2000年末に純愛作品『SNOW』の制作を発表し、大きな話題を呼びました。

純愛路線への転換と評価

『SNOW』は、従来の作風から180度転換した純愛作品として発表されました。しかし、度重なる発売延期やキャラクターボイスの付加中止など、仕様変更が相次いだため、ユーザーの間には不安の声も上がりました。2003年1月31日に発売されると、Key作品と類似したジャンルとして一定の評価を得ましたが、内容の酷似からパクリという批判も起こりました。しかし、スタジオメビウスのスタッフ自身がKey作品からの影響を公言していたことや、Keyのスタッフが『SNOW』の制作に協力していたことから、大きな問題には発展しませんでした。

創立10周年と『暗黒SNOW』

創立10周年を記念して発売されたファンディスク『めびにゃ!』には、過去作である『X -エックス-』『悪夢 -青い果実の散花-』『絶望 -青い果実の散花-』に加え、『SNOW』の舞台である龍神村を舞台に、『絶望』『悪夢』の主人公たちが陵辱劇を繰り広げるという異色の作品『暗黒SNOW』が収録されました。

鬼畜路線の再開とその後

『暗黒SNOW』がギャグ作品であったこと、そして次作の『友達以上恋人未満』が純愛路線であったことから、スタジオメビウスは過去の鬼畜・陵辱路線を捨てたと見られていました。しかし、2005年に『THE GOD OF DEATH』を発表し、再び鬼畜・陵辱路線のゲームを発売しました。2008年には『SIN 黒朱鷺色の少女』で再起を図りましたが、予定されていた続編は発売されませんでした。

2020年には、コミケ97にて新作発表を行い、公式HPもリニューアルされました。2011年2月4日には、『悪夢 -青い果実の散花-』と『絶望 -青い果実の散花-』と『THE GOD OF DEATH』が同梱された『メビウス暗黒BOX』が発売されました。

発売作品一覧

X -エックス- （1995年5月、PC-9800シリーズ版FD）
悪夢 -青い果実の散花- （1997年3月28日、CD-ROM）
絶望 -青い果実の散花- （1999年9月10日、CD-ROM2枚組）
SNOW （2003年1月31日、CD-ROM・DVD-ROM）
めびにゃ! -スタジオメビウスファンディスク- （2004年4月23日、DVD-ROM2枚組）
友達以上恋人未満 （2004年9月24日）
SNOW FULL VOICE VERSION （2004年9月24日、『SNOW』にボイスだけ付加したもの）
THE GOD OF DEATH （2005年7月29日、DVD-ROM）
SNOW 〜Plus Edition〜 （2006年9月29日、『SNOW』のリメイク）
SIN 黒朱鷺色の少女 （2008年11月28日、DVD-ROM2枚組）
悪夢 絶望 -青い果実の散花- Twin Pack Edition（2009年4月24日、CD-ROM、DVD-ROM各1枚）
THE GOD OF DEATH -Standard Edition-（2009年10月30日、DVD-ROM）
メビウス暗黒BOX（2011年2月4日、「悪夢」「絶望」「THE GOD OF DEATH」が同梱されたDVD-ROM3枚組）

発売予定であった作品

時の詩
世紀末
桜巫女〜生贄の少女達〜

スタッフ

株式会社メビウス代表: 飛鳥ぴょん

外部リンク

公式サイト
旧公式サイト - ウェイバックマシン
スタジオメビウス (@studio_mebius) - X（旧Twitter）

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