スタッド・ドゥ・ラ・メノ

スタッド・ドゥ・ラ・メノ

スタッド・ドゥ・ラ・メノ（フランス語: Stade de la Meinau）は、フランスのストラスブールに位置するサッカー専用スタジアムです。このスタジアムは、1906年に砂地で作られたシンプルなスタジアムとしてその歴史をスタートさせました。その後の変遷を経て、現在では多くのサッカーファンに親しまれる施設となっています。

歴史的背景

スタジアムの初期の状態は、非常に簡素でした。ゴールポストが設置された砂地のフィールドだけのものでしたが、1906年の建設以降、様々な進化を遂げてきました。1914年には新たな所有者に売却され、その後1919年からはRCストラスブールの前身であるFCノイドルフに年間300マルクで貸し出されることになります。1921年からはピッチ周辺に木製スタンドが徐々に設けられ、1934年には1938 FIFAワールドカップの開催スタジアムの一つとして選ばれました。

1978年には、UEFA欧州選手権1984の開催が決定し、スタジアムは大規模な改築工事を行うことになります。この工事によって、収容人数はそれまでの3万席から42,756席に増加しました。この改築には1億1700万フランス・フランの費用がかかりました。

現状とさらなる計画

1992年には1998 FIFAワールドカップのスタジアムに選ばれましたが、FIFAが要求する基準に合わせて改築するための資金調達ができず、実現には至りませんでした。この影響もあってか、スタジアムのキャパシティは立ち見席の規制の強化により、26,109人へと減少しました。

しかし、2019年4月30日に行われた発表によれば、RCストラスブールとストラスブール市はスタジアムの5度目となる増築工事を実施することを決定しました。これにより収容人数は32,500人に増やされる予定で、北と南スタンドの高さ調整やVIPエリアの改築も行われます。工事の完了は2023年末を予定しています。

主なイベント

スタッド・ドゥ・ラ・メノでは、数多くの重要なイベントが開催されました。1938 FIFAワールドカップやUEFA欧州選手権1984といった国際サッカー大会が行われ、また音楽ライブの場としても知られています。特に、1993年のU2や1994年のピンク・フロイド、2003年のジョニー・アリディによるコンサートは、多くの観客を魅了しました。さらに、ヨハネ・パウロ2世のミサもここで行われるなど、その文化的役割も果たしています。

アクセス

スタジアムへのアクセスも便利です。ストラスブール・トラムクリムメリ・スタッド・ド・ラ・マイノー駅からは直結しており、またフランス国鉄のクリンメリ＝メノー駅からは徒歩わずか4分という好立地です。ストラスブールの中心地からもアクセスしやすい場所に位置しているため、多くの観客が訪れやすい環境が整っています。

これからもスタッド・ドゥ・ラ・メノは地域のサッカー文化や音楽イベントの中心的な存在であり続けることでしょう。

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