スタディオ・アルテミオ・フランキ (フィレンツェ)

スタディオ・アルテミオ・フランキ：フィレンツェの歴史と情熱が息づくスタジアム

スタディオ・アルテミオ・フランキは、イタリア・トスカーナ州の州都フィレンツェに位置する多目的スタジアムです。ACFフィオレンティーナがホームスタジアムとして使用しており、地元では単に"フランキ"と呼ばれることもあります。

歴史

1931年にスタディオ・ジョヴァンニ・ベルタとして開場しました。第二次世界大戦後にはスタディオ・コムナーレと改名され、1968年のUEFA欧州選手権や1990 FIFAワールドカップなど、数々の国際的な大会の舞台となりました。1999年に、元イタリアサッカー連盟会長のアルテミオ・フランキに敬意を表し、現在のスタディオ・アルテミオ・フランキへと改名されました。

立地と周辺施設

スタジアムはフィレンツェの東部、カンポ・ディ・マルテ地区に位置しており、周辺には陸上競技場のスタディオ・ルイージ・リドルフィやネルソン・マンデラ・フォーラム、野球場、室内プールなど様々なスポーツ施設が集まっています。

特徴

収容人数は43,325人です。元々陸上トラックがあったため、北スタンドと南スタンドの1層目は楕円形になっており、ピッチから離れているのが特徴です。屋根付きのスタンドは西スタンドのみで、他の3つのスタンドは雨風にさらされる構造となっています。東スタンドには、マラトナ塔と呼ばれるファシズム時代のモニュメントが残っており、高さ75mを誇ります。建設当初は広告などを掲示する予定でしたが、現在は白い塗装が施されただけの構造物となっています。

老朽化と新スタジアム計画

近年、スタジアムの老朽化が深刻化しており、新スタジアムへの移転計画が浮上しています。2020年には用地買収案やデザイン案が公表されましたが、建設の承認はまだ下りていません。新スタジアムの建設は、フィオレンティーナの未来にとって重要な課題となっています。

過去に開催された主な大会・試合

1934 FIFAワールドカップ
1960年ローマオリンピック
UEFA欧州選手権1968
1990 FIFAワールドカップ

まとめ

スタディオ・アルテミオ・フランキは、その長い歴史の中で、フィレンツェのサッカー文化を育み、数々の名勝負の舞台となってきました。老朽化という課題を抱えながらも、今もなお、多くのファンに愛され続けています。新スタジアム建設計画の行方を含め、今後の動向が注目されます。

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