スタディオ・ディ・コルナレード

スタディオ・ディ・コルナレードは、スイス・ルガーノに位置する多目的スタジアムであり、主にサッカーの試合で使用されています。特に、FCルガーノのホームスタジアムとして重要な役割を果たしています。

歴史

1951年にFCルガーノとFCキアッソの試合で開場し、その年の11月25日にはスイス代表とイタリア代表の国際親善試合が開催されました。この試合は32,500人の観客を動員し、スタジアム初の国際Aマッチとして記録されています。1954年には、1954 FIFAワールドカップの会場の一つとして選ばれ、イタリア代表とベルギー代表の試合が行われました。この試合では、35,000人もの観客が詰めかけ、スタジアムの歴史の中で特筆すべき瞬間となりました。

近代化

1990年代に入ると、スイスが共同開催国となったUEFA EURO 2008を見据え、スタジアムの近代化が提案されました。2000年代からは、スタジアム周辺のインフラ整備と外観の近代化工事に着手し、施設の改善が進められました。

大規模改修

2014-15シーズンにFCルガーノが国内の1部リーグであるスーパーリーグに昇格すると、リーグが定めるスタジアム規格に準拠させるために大規模な改修が行われました。具体的な変更点として、メインスタンドの木製座席をプラスチック製へと入れ替え、耐久性を向上させました。また、各スタンドの座席配置を見直し、収容人数を減少させることで安全性を重視した設計へと変更されました。改修後のスタジアム収容人数は6,500人となっています。

UEFA主催大会

2017-18シーズンには、FCルガーノがUEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得しましたが、ディ・コルナレードはUEFA主催大会を開催できる基準を満たしていなかったため、FCチューリッヒのホームスタジアムであるスイスポルアレーナを賃借して試合を行いました。

主なイベント

1951年11月25日 - 国際Aマッチ・スイス代表 vs イタリア代表（スタジアム初の国際Aマッチ、観客数32,500人）
1954年6月17日 - 1954 FIFAワールドカップグループ4・イタリア代表 vs ベルギー代表（観客数3,5000人）

スタディオ・ディ・コルナレードは、その長い歴史の中で数々の重要な試合やイベントを開催し、ルガーノのサッカー文化の中心としての役割を果たしてきました。近代化と改修を経て、安全性と快適性を向上させ、これからも地域のスポーツシーンを支え続けることが期待されています。

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