スタンフォード・ブリッジ

スタンフォード・ブリッジ

スタンフォード・ブリッジ（Stamford Bridge）は、ロンドン南西部のハマースミス・アンド・フラム地区に位置し、プレミアリーグに所属するチェルシーFCの本拠地としています。サポーターからは親しみを込めて「The Bridge」と呼ばれ、多くのファンに愛されています。

歴史

スタンフォード・ブリッジは1876年に設立され、1877年に開場しました。これは130年以上にわたる長い歴史を持つスタジアムであり、当初は陸上競技用のトラックも併設されていました。スタジアムはもともとフラムFCのホームグラウンドとして提供されていましたが、経済的な理由からフラム側がこれを拒否し、その後1905年にチェルシーFCが設立され、以降そのホームスタジアムとして利用されています。

1970年代には財政的な困難に直面したチェルシーFCが、このスタジアムを銀行の管理下に置かれる事態に陥りました。しかし、これに対抗したサポーターたちが立ち上がり、非営利団体「チェルシー・ピッチ・オーナーズ」を設立。彼らはスタジアムの競技場や関連権益を購入し、今後同様の問題が発生しないよう努めています。チームの成功に伴い、ファンの数も増加し続けています。

収容人数を拡大する計画が立てられましたが、自治体の反対により実現不可能とされ、2013年には新たなスタジアムへの移転計画が発表されました。しかし、チェルシー・ピッチ・オーナーズがこの移転案を却下し、その後も移転計画は持ち上がりましたが、様々な事情により凍結を余儀なくされました。

施設概要

スタンフォード・ブリッジはロンドンの富裕層が住むエリアに位置しますが、1980年代の頃は老朽化が進んでいました。1990年代に入ると、会長に就任したケン・ベイツ氏の指導のもと、スタジアムの再開発が始まりました。その結果、周辺には「チェルシービレッジ」という新たな商業エリアが形成され、高級ホテルやショッピングセンター、レストランが立ち並ぶようになりました。また、南側スタンドの下には、名物の「チェルシーメガストア」が存在し、試合のない日でも多くの活動が楽しめます。スタジアムはボックス型のデザインを採用しており、4つの独立したスタンドが特徴です。

北スタンドには1990年代初期に事故で亡くなったクラブ副会長マシュー・ハーディング氏の名が冠されています。また、南スタンドはサポーターたちによって「シェッド・エンド」と呼ばれ、特に熱心なファンが集まるスタンドとして知られています。スタンドとピッチの距離が近いことから、試合の臨場感は非常に高く、訪れる人々にとって忘れられない体験となるでしょう。

交通アクセス

スタンフォード・ブリッジへのアクセスは、地下鉄ディストリクト線のフラム・ブロードウェイ駅から徒歩約3分という便利な立地に恵まれています。

スタンフォード・ブリッジは、サッカーファンだけではなく、観光客にも大変人気のあるスポットとなっており、訪れる価値のある場所と言えるでしょう。

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