スターオーシャン ブルースフィア

スターオーシャン ブルースフィア

『スターオーシャン ブルースフィア』（STAR OCEAN: BLUE SPHERE）は、2001年にエニックス（現スクウェア・エニックス）から発売されたゲームボーイ/ゲームボーイカラー用ソフトです。

概要

本作は『スターオーシャンシリーズ』の外伝的な作品であり、『スターオーシャン セカンドストーリー』から2年後の世界を描いた直接的な続編です。略称は「SOBS」。キャラクターデザインは、漫画版『スターオーシャン セカンドストーリー』の作者である東まゆみが担当しています。

ゲームボーイの機種によってアイテムの種類が異なるなどのイベントが存在し、やり込み要素の強い作品として評価されています。キャラクターにレベルの概念はなく、スキルシステムがさらに特化しており、ステータスや特技に大きく影響を与えます。スキルの振り分け方によっては習得できないスキルも存在します。

2002年からは『月刊少年ガンガン』で水城葵による漫画版が連載されました。2009年には、グラフィックやサウンドを一新したリメイク版が携帯電話アプリとして配信されています。

ストーリー

前作から2年後、宇宙は平穏を取り戻していましたが、十賢者と戦った英雄の一人、プリシスは地球で発明に打ち込んでいました。そんな折、かつての仲間であるオペラとエルネストからSOS信号が届きます。二人は未開惑星エディフィスの調査中に消息を絶ったというのです。

プリシスは、同じく地球に留学していたレオンと共に仲間を招集し、クロードとレナを除く8人で救出に向かいます。しかし、エディフィスに近づくと宇宙船がエンジントラブルに見舞われ、不時着してしまいます。未開の惑星でモンスターに襲われそうになった少年を助けたことから、新たな冒険が始まります。

システム

フィールドアクション（FA）

フィールド上では、ジャンプや物の移動など、特殊なアクションを実行できます。キャラクター専用のFAもあり、これらを使いこなすことが攻略の鍵となります。

戦闘

2Dの平面マップ上でリアルタイムに戦闘が行われます。操作キャラクターを切り替えながら敵と戦います。

スキル

レベルや経験値の概念がなく、戦闘で得られるスキルポイント（SP）を割り振ることでキャラクターを成長させます。スキルには技術、感覚、戦闘、知識の4種類があり、平均SLVが上昇するたびに新たなスキルを習得できます。ただし、スキル同士には相反関係があり、全てのスキルを習得することはできません。特定のスキルの組み合わせが必殺技や紋章術、FAの習得条件となることもあります。

アイテムクリエーション（IC）

特定のスキルの組み合わせでアイテムを作成できます。ICはミニゲーム形式で行われ、成功率は各SLVの平均値で決定されます。

プライベートアクション（PA）

サブイベント的な扱いで、ストーリーやエンディングには影響を与えません。特定の条件を満たすと発生し、貴重なアイテムを入手できることもあります。

モンスター図鑑

フィールドアクションでモンスターのデータと外見を集めます。ボスのデータは購入する必要があります。

通信対戦

通信ケーブルを使って友達と対戦やアイテム交換ができます。

登場人物

本作には決まった主人公はおらず、操作キャラクターが主人公的な立場でストーリーを進めます。

プリシス・F・ノイマン: エクスペル出身の天才発明少女。地球で機械技術を学んでいます。
レオン・D・S・ゲーステ: エクスペル出身の少年科学者。紋章術の研究をしています。
アシュトン・アンカース: 双頭竜に取り憑かれた紋章剣士。リンガの山小屋で暮らしています。
ディアス・フラック: エクスペル出身の凄腕剣士。モンスター退治の依頼を受けています。
セリーヌ・ジュレス: カリスマ紋章術師。疲れる日常から抜け出すために冒険に参加します。
ボーマン・ジーン: エクスペル出身の薬士。妻と娘がいます。
ノエル・チャンドラー: ネーディアンの動物学者。エクスペルで動物の研究をしています。
チサト・マディソン: ネーディアンの新聞記者。エクスペルで報道機関を立ち上げました。
オペラ・ベクトラ: テトラジェネスの遺跡発掘家。エルネストと共にエディフィスで消息を絶ちます。
エルネスト・レヴィード: テトラジェネスの考古学者。オペラと共にエディフィスに不時着します。
レナ・ランフォード: 銀河連邦の軍医。エディフィスへ向かいますが、墜落してしまいます。
クロード・C・ケニー: 銀河連邦の軍人。レナと共にエディフィスへ向かいますが、ウイルスに感染します。

その他

本作には、アバ、マーカス、ユリウス、リヴァル、ジーマなど、個性的なサブキャラクターが登場します。また、惑星エディフィスを舞台に、ギフト、パランティアストーン、グランド・ノットなど、独特な用語が登場します。

隠しボスとして、ガブリエ・セレスタやイセリア・クィーンも登場します。

もう一度検索