スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-(SO5)
『
スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-』は、スクウェア・
エニックスより
2016年3月31日に発売された
PlayStation 4|PlayStation_4/
PlayStation 3用
ゲームソフトです。
スターオーシャンシリーズのメインタイトルとしては5作目にあたり、「SO5」という略称で親しまれています。
概要
本作は、
2015年4月9日にティザーサイトが公開され、同年4月15日に正式発表されました。当初は
2016年2月25日の発売予定でしたが、最適化と品質向上のため、PS3版のみ
2016年4月28日に発売日が変更されています。
前作『
スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-』とは異なり、本作の主要な舞台は未開惑星フェイクリードのみ。時系列としては『
スターオーシャン セカンドストーリー』と『
スターオーシャン Till the End of Time』の間に位置し、シリーズ初期作を彷彿とさせるファンタジー色の強い作品となっています。
ストーリー
物語は、西暦2623年(宇宙暦537年)、地球から6000光年以上離れた惑星フェイクリードで幕を開けます。呪印と呼ばれる魔術が発達したヴェスティール大陸の辺境から、物語は動き始めます。
システム
シームレス
本作最大の特徴は、バトルやイベントがシームレスに進行することです。敵はフィールド上に視覚化されており、攻撃を仕掛けるか発見されることで戦闘に突入します。移動マップがそのまま戦闘フィールドとなるため、ロード時間を挟まずにゲームプレイが可能です。
このシームレスなシステムには、『
インフィニット アンディスカバリー』の技術が応用されています。
イベント
イベントシーンもシームレスに展開されます。従来の作品のようにイベント画面に切り替わることなく、移動画面のままキャラクターが会話を始めたり、アクションを起こしたりします。イベント中も限られた範囲で主人公を操作することができ、没入感を高める工夫が凝らされています。
ただし、イベント中のカメラワークは自動ではなく、プレイヤーが操作する必要があります。また、イベントにおける主人公の立ち位置もプレイヤーに委ねられています。カットシーンやムービーイベントも存在しますが、その数は大幅に減少しています。
この仕様は、「カットシーンの挿入による没入感の阻害を避け、プレイ感を優先したい」という開発陣の意図によるものです。
戦闘
戦闘システムは『SO3』をベースとしており、「小攻撃」「大攻撃」「ガード」の三すくみが採用されています。小攻撃は発生が早く大攻撃を阻止できますが、ガードには弾かれます。大攻撃はガードを崩せますが、小攻撃に阻止されやすいです。ガードは小攻撃を防げますが、大攻撃には破られます。
ただし、敵には発動の早い大攻撃や、小攻撃で阻止できない鋼体を持つものが存在するため、必ずしも三すくみが有効とは限りません。また、紋章術はガードでは防ぐことができません。
バトルスキルは小攻撃、大攻撃にそれぞれセット可能で、大攻撃にセットした場合は威力が上がる代わりに消費MPが増加します。なお、バトルスキルの多くは過去作からの流用です。
登場人物
メインキャラクター
フィデル・カミューズ
声 -
石川界人
本作の主人公。スタール村を守る青年で、剣術道場の師範を務めています。誠実で冷静な性格ですが、内には熱い情熱を秘めています。
ミキ・ソーヴェスタ
声 - 東山奈央
フィデルの幼馴染。希少な治療能力を持つ呪印術士で、フィデルを兄のように慕っています。感情豊かで活動的な少女です。
リリア
声 -
小倉唯
記憶と感情を失っている謎の少女。特殊な能力を持っているようですが、詳細は不明です。
ヴィクトル・オークヴィル
声 - 中村悠一
レスリア王国軍の軍人。部下からの信頼も厚く、任務に忠実な生真面目な男性です。
フィオーレ・ブルネリ
声 -
遠藤綾
ランドック王立呪印研究所に所属する呪印術士。露出度の高い服装が特徴的な、理知的な美女です。
エマーソン・T・ケニー
声 - 諏訪部順一
アンヌと行動を共にする旅人。ざっくばらんな性格で、女性好き。
アンヌ・ペトリシアニ
声 -
藤村歩
エマーソンの旅に同行する知的な女性。格闘術に長けています。
サブキャラクター
ダリル・カミューズ: フィデルの父親で、高名な
剣術士。
テッド: フィデルとミキの幼馴染。
ウェルチ・ビンヤード: シリーズを通して登場する少女。自称「天才美少女クリエイター」。
舞台
惑星フェイクリード4号星: 本作の主な舞台となる未開惑星。呪印術と呼ばれる魔術が発達しています。
クロノス: フェイクリード4号星から5000光年以上離れた近代国家。ワープ技術を持っています。
評価
戦闘システムのバランスやカメラワークの悪さ、クエストの単調さなど、様々な問題点からユーザーからの評価は低い傾向にあります。