スターゲイトシリーズに登場する宇宙船の一覧

スターゲイトシリーズに登場する宇宙船

スターゲイトシリーズの広大な宇宙には、地球を含め様々な種族や勢力が独自の技術に基づいた個性的な宇宙船を保有しています。これらの艦船は、探査、戦闘、輸送など、それぞれの目的に特化しており、物語の展開において重要な役割を果たします。ここでは、主要な勢力の代表的な宇宙船について詳述します。

地球

地球はシリーズを通して宇宙における影響力を拡大し、独自の宇宙船を開発してきました。初期の世代として、地球初の新世代宇宙戦艦であるプロメテウスが建造されました。続いて、より洗練された次世代宇宙戦艦としてダイダロス級戦艦が登場し、地球艦隊の主力となります。

アスガード

高度な技術を持つアスガードは、強力な宇宙船を運用しました。対レプリケイター戦のために開発されたジャック・オニール級は、アスガードの最新鋭戦艦です。優れた性能と高い操縦性を持ち、艦隊の主要な戦力として多数が建造されました。一番艦のジャック・オニール号は、レプリケイターを誘き出すための犠牲となりましたが、その戦闘能力は高く評価されています。全長は約1500m、全幅約700mで、アスガード転送ビームやエネルギー砲、シールドシステム、ニュートリノ・イオン・ジェネレータなどを装備しています。

ダニエル・ジャクソン級は、主にアスガードの研究者によって運用された研究船です。アスガードの科学者ロキや、地球との協力関係が深まったトールもこの型の船を使用しました。トールが使用したダニエル・ジャクソン号は、レプリケイターとの戦闘で活躍しましたが、後に地球をレプリケイターから救うために自爆しました。全長は約1000m、全幅約800mで、転送ビームやエネルギー砲、対レプリケイター兵器などを備えています。

ビリスクナー級戦艦は、アスガード艦隊で広く運用されていたタイプです。全長約1400m、全幅約640m、重量約990万トンという巨大な船体を持つにも関わらず、アスガード一人での運用が可能とされます。転送ビームはメインとサブがあり、兵器としての応用も可能です。イオン粒子エネルギー砲、シールド、ステルス装置などの防御・攻撃システム、亜光速エンジンとハイパードライブ、そしてニュートリノ・イオン・ジェネレータを動力源としています。装備や性能は個艦によって多少異なると言われています。

エンシェント

エンシェントの宇宙船は、機能性と共に美しいデザインが特徴です。その主兵装は強力なドローン兵器です。

オーロラ級戦艦は、エンシェントの主要な軍艦であり、多数のドローンを搭載した大型艦です。艦内には人工冬眠施設があり、エンシェントの遺伝子を持つ者であれば一人でも操縦できます。レイスとの戦いを生き延びた船は少ない上、多くが修復を必要としています。アトランティスチームが発見したオーロラ号や、タラニス星で見つかり後に改名されたオリオン（本来の名はヒパホラルカス）、ZPMを搭載し地球を目指したトリアなどが知られています。また、ペガサス銀河のレプリケイターであるアサーランも多数のオーロラ級を所有していました。

パドルジャンパーは、エンシェント製の小型汎用艇です。元々は8名程度が搭乗可能でしたが、地球人によって最大12名まで収容できるように改造されました。操縦にはエンシェントの遺伝子が必要不可欠です。コクピット部とキャビン部に分かれており、間の隔壁は気密を保てます。シェパードによって「パドルジャンパー」と命名されましたが、マッケイ博士はスターゲイトを通過することから「ゲイトシップ」と呼ぶべきだと主張しました。実際に、アサーランもこの船をゲイトシップと呼称しています。

アトランティスは、エンシェントが建造した都市型の超大型宇宙船です。同型艦が他にも存在する可能性が示唆されています。

ゴアウルド

銀河系を支配していたゴアウルドは、威圧的なデザインと重武装を持つ宇宙船を運用しました。

ハタク級宇宙母艦は、ゴアウルドの艦隊における主力艦です。中央に巨大なピラミッド構造を持つのが特徴で、ハイパードライブによる超光速航行が可能です。巨大で重武装、重装甲に加え、強力なシールドを備えています。アポフィスやアヌビスといった有力なゴアウルドが特に巨大なハタク級を所有していました。映画版やSG-1初期に登場した、ピラミッド単体のタイプも存在します。

アルケシュは、ゴアウルドの中距離爆撃機です。ステルス機能とハイパードライブを備え、敵地に侵攻する際に使用されました。

テルタクは、主に輸送任務に使用された船です。アルケシュと同様にステルス機能とハイパードライブを有しています。

デスグライダーは、ゴアウルドの標準的な局地戦闘機です。三日月に似た流線型のデザインで、2人乗りとなっています。船体下部にはエネルギーガンを2門装備しており、主に対艦戦闘や地上攻撃に用いられます。翼を折りたたんで母艦に格納できます。

レイス

ペガサス銀河を恐怖に陥れたレイスは、有機的なデザインの宇宙船を運用します。

母船（ハイブシップ）は、レイスの艦隊の中核をなす超大型船です。各船には一人の女王が搭乗しています。有機金属（バイオメカニック）で構成されており、複雑な損傷を除き自己修復能力を持っています。しかし、通常はシールドがなく、外殻も比較的脆いため、マーク4核弾頭一発で破壊されることもあります。また、極端に大型化すると自重で船体が破壊される構造的な限界がありますが、ゼロ・ポイント・モジュールなどの強力な動力源を得ることで、強靭な外殻と高度なセンサーを備えたスーパーハイブシップへと進化することも可能です。

巡洋艦は、レイスの標準的な中型艦です。地球のダイダロス級戦艦に匹敵する規模を持っています。

戦闘機（ダーツ）は、レイスの小型戦闘機です。スターゲイトを通過できるほど小さく、独特の形状から「ダーツ」と呼ばれます。船体下部の光線で人間を船内に吸い上げる機能があり、戦闘だけでなく偵察や「刈り取り」と呼ばれる捕獲活動に広く使用されます。パドルジャンパーと同様に、船内からスターゲイトをダイヤルして利用することも可能です。

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