スタートレック ジェネレーションズ

スタートレック ジェネレーションズ

『スタートレック ジェネレーションズ』（Star Trek Generations）は、1994年に公開されたアメリカのSF映画で、スタートレックシリーズの第7作目です。この作品は、特に『新スタートレック』の登場人物が初めて映画に登場する作品としても知られています。デヴィッド・カーソンが監督を務め、劇場公開時の邦題は「ジェネレーションズ STAR TREK」とされています。

この映画では、テレビシリーズ『宇宙大作戦』（TOS）と『新スタートレック』（TNG）のキャラクターが共演し、シリーズの中で名高いキャラクターが亡くなるという衝撃の展開が話題を呼びました。この作品は興行収入で1億ドルを超える大ヒットを記録しました。

あらすじ

物語は2293年、U.S.S.エンタープライズBの進宙式に元エンタープライズの船長であるジェームズ・T・カークが招待され、試験航海に同行するところから始まります。進宙式の後、エンタープライズBは救難信号を受け、エネルギーの渦に巻き込まれている難民輸送船から数十人を救出します。その中には、後にエンタープライズDに加わることになるガイナンや、輸送船に戻りたがるソランも含まれています。しかし、エンタープライズBもエネルギー・リボンに捕らえられ、カークは艦の救助のために自ら起こした爆発の中で失踪します。

78年後、現在のエンタープライズDの艦長たちがウォーフの昇進祝いを行っている中、救難信号を受信します。この信号は攻撃を受けた観測基地からのもので、唯一の生存者はソランでした。彼はエネルギー・リボンの中に存在する「ネクサス」と呼ばれる世界での体験を忘れられず、再度その世界へ戻るために恐ろしい計画を実行しようとしていました。

登場人物

主なキャラクター

• - ジェームズ・T・カーク：先代エンタープライズの元船長。
• - トリアン・ソラン：エル・オーリア人の科学者で、元難民。
• - ジョン・ハリマン：エンタープライズBの艦長。
• - デュラス姉妹：クリンゴン人の姉妹。

豆知識

この映画の制作当初、オリジナルシリーズのメンバー全員が出演する予定でしたが、レナード・ニモイとデフォレスト・ケリーは『スタートレックVI』でファンにお別れをする形で辞退しました。具体的な役割はスコッティやチェコフに変更され、登場予定のキャラクターが飛び飛びになることとなりました。

また、登場キャラクターの一人、デモラ・スールーはエンタープライズBの乗組員として登場しますが、彼女は父親のヒカル・スールーにちなんで改名されていることも話題になりました。

劇中にはカークが馬に乗るシーンがありますが、その馬は俳優ウィリアム・シャトナーの実際の所有馬であり、彼自身も熱心な乗馬愛好者です。さらに、映画の中で描かれたエンタープライズのクルーたちの冒険は、ファンにとっても印象深いものとなっています。

この映画は、スタートレックシリーズの劇場版の中でも特に新旧のキャラクターが絡み合う独特なストーリー展開が評価され、後の作品にも多大な影響を与えました。

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