スターリング・シャープ

スターリング・シャープは、1965年4月6日にフロリダ州フォートローダーデールで生まれ、アメリカンフットボールの元選手、解説者として知られています。ポジションはワイドレシーバーで、弟はプロフットボール殿堂入りを果たしたシャノン・シャープです。

1988年のNFLドラフトで、グリーンベイ・パッカーズから1巡目全体7位で指名され、NFL入りを果たしました。ルーキーイヤーから全試合に出場し、その才能を開花させます。2年目の1989年シーズンには、早くもレシーブ数1位を獲得し、オールプロ第1チーム、プロボウルに選出されるなど、リーグを代表するワイドレシーバーとしての地位を確立しました。

1992年シーズンには、QBブレット・ファーブがアトランタ・ファルコンズから移籍してチームに合流し、シャープは全盛期を迎えます。このシーズン、彼はレシーブ数、レシーブヤード、レシーブTDの3部門で1位となり、その圧倒的な実力を示しました。ファーブとのコンビは、パッカーズの攻撃力を飛躍的に向上させ、チームをNFLの強豪へと押し上げました。

しかし、1994年シーズン第16週の試合中に、シャープは首を負傷し、途中退場を余儀なくされます。翌週の試合には出場したものの、シーズン終了後の検査で、首の負傷が深刻であり、現役を続けるにはリスクの高い手術が必要であることが判明しました。苦渋の決断の結果、シャープは現役続行を断念し、リーグ1位となる自己最高の18タッチダウンを記録した全盛期のシーズンをもって、惜しまれつつも引退することとなりました。

1993年のレシーブ回数、1994年のレシーブタッチダウン回数は、いずれも当時のパッカーズのチーム記録でした。2020年には、ダバンテ・アダムスがシャープの記録に並ぶ18タッチダウン、新記録となる115回のレシーブを記録し、その記録を更新しました。

引退後、シャープはNFLネットワークの解説者に就任し、アメリカンフットボールの知識と経験を生かして、試合の分析や解説を行っています。的確な分析と歯に衣着せぬ物言いで、多くのファンから支持されています。

スターリング・シャープは、短い現役生活でしたが、その圧倒的な才能と実績で、多くのファンに強烈な印象を与えました。彼の名前は、NFLの歴史に永遠に刻まれることでしょう。

成績
NFL通算成績：595レシーブ、8,134ヤード、65タッチダウン

関連項目
兄弟スポーツ選手一覧

もう一度検索