スティク

スティク（バスク語: Zutik）は、スペイン・バスク州を拠点とする政党です。1991年に、バスク共産主義運動と革命的共産主義者同盟バスク支部という二つの組織が合併したことにより誕生しました。

この政党の特徴として、党内部に第四インターナショナルの支部となっている潮流が存在することが挙げられます。第四インターナショナルは、トロツキー主義の流れを汲む国際的な社会主義組織であり、その支部がスティクの内部に存在することは、同党の思想的背景を理解する上で重要な要素となります。

また、スティクはナバーラ州にも支部を有しています。ナバーラ州における活動においては、バタスナの候補者を支援する形で選挙に参加しています。バタスナは、バスク民族主義を掲げる政党であり、その候補者を支援するということは、スティクがバスク民族主義運動とも連携していることを示唆しています。

2004年のスペイン議会総選挙では、スティクはアララールという別のナショナリスト系の政党と共闘しました。アララールは、バスク祖国と自由（ETA）の暴力路線に反対する立場を明確にしており、スティクとの共闘は、同党がETAの暴力的手段を否定する姿勢を示した出来事として注目されました。

スティクは、バスク地方の政治において、独自の立ち位置を確立している政党と言えるでしょう。その活動は、バスク民族主義、社会主義、そして平和主義という、複雑に絡み合った要素によって特徴づけられています。今後の動向にも注目が集まります。

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