スティーブ・シシェック

スティーブン・R・シシェック：異色のサイドスローから勝利を呼んだリリーバー

スティーブン・R・シシェック（Steven R. Cishek, 1986年6月18日 - ）は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、主にリリーフで活躍しました。その独特な投球フォームと、シンカーを主体とした投球スタイルで、多くのファンを魅了しました。

プロ入りとマーリンズ時代

2007年のMLBドラフト5巡目（全体166位）でフロリダ・マーリンズ（2012年よりマイアミ・マーリンズ）から指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。2010年9月26日にメジャーデビューを飾り、2011年にはリリーフとしてメジャーに定着。45試合に登板し、防御率2.63、55奪三振という好成績を記録しました。

2012年には、シーズン途中にクローザーに昇格。68試合に登板し、15セーブを挙げるなど、チームに大きく貢献しました。2013年には、WBCアメリカ合衆国代表にも選出され、国際舞台でもその実力を発揮。シーズンでは69試合に登板し、34セーブ、防御率2.33と、更なる飛躍を遂げました。

カージナルス、マリナーズ、レイズ時代

2015年シーズン途中にセントルイス・カージナルスへ移籍。その後、2015年12月にはシアトル・マリナーズと2年契約を結びました。2016年には、主に抑えとして62試合に登板し、25セーブ、防御率2.81という安定した成績を残しました。

2017年7月にはタンパベイ・レイズへ移籍。この年は2チームで計49試合に登板し、防御率2.01と、投球内容がさらに向上しました。

カブス、ホワイトソックス、エンゼルス、ナショナルズ時代

2017年12月、シカゴ・カブスと2年契約を締結。2018年には自己最多となる80試合に登板し、防御率2.18、奪三振率10.0を記録しました。2020年にはシカゴ・ホワイトソックスへ移籍しましたが、同年中に自由契約となっています。

2021年はロサンゼルス・エンゼルスと契約。シーズン後半からはセットアッパーとして安定した投球を見せました。2022年にはワシントン・ナショナルズと契約し、同年限りで現役引退を表明しました。

投球スタイル

長身から繰り出されるスリークォーター気味のフォームが特徴的で、最速94mph（約151km/h）のシンカーと、スライダーを主な武器としていました。その他にはフォーシーム、チェンジアップも投げていました。

選手としての特徴

独特な投球フォームから繰り出されるシンカーを武器とする。
リリーフとして、様々なチームで活躍。
* WBCアメリカ合衆国代表に選出されるなど、国際経験も豊富。

スティーブン・R・シシェックは、その個性的な投球スタイルと、安定したパフォーマンスで、多くのファンに愛されたリリーバーでした。彼の活躍は、記憶に残るものとして、野球史に刻まれることでしょう。

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