スティーブ・ジョンソン (バスケットボール)

クラレンス・ステフィン・ジョンソンは、1957年生まれのアメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。208cmの長身と106kgの体重を誇るセンターとして、NBAで11シーズンに渡り活躍しました。

彼のキャリアは、オレゴン州立大学での成功から始まります。大学時代には、卓越した得点力とリバウンド力でチームを牽引。最終学年では平均21.0得点、7.7リバウンドという驚異的な成績を残し、チームを全米ランキング1位に導きました。オールアメリカ1stチーム、カンファレンス年間最優秀選手にも選出され、大学通算フィールドゴール成功率.678は当時のNCAA記録となりました。彼の大学の功績を称え、背番号33は永久欠番に指定されています。

1981年のNBAドラフトで、カンザスシティ・キングスから全体7位で指名を受けNBA入りを果たします。1年目から平均12.8得点と活躍。高いフィールドゴール成功率.613はリーグ2位を記録しましたが、一方で372本のパーソナルファウルはリーグ最多でした。その後、シカゴ・ブルズを経て、1985年にはサンアントニオ・スパーズに移籍。このシーズンでは、リーグ1位のフィールドゴール成功率.632を達成するなど、高いシュート精度を武器に存在感を示しました。

1986年にはポートランド・トレイルブレイザーズに移籍し、1986-87シーズンは自己最高の平均16.8得点を記録しました。しかし、340本のパーソナルファウルでリーグ1位となるなど、ファウル問題も抱えていました。

続く1987-88シーズンは怪我の影響で43試合の出場にとどまりましたが、平均15.4得点という数字を残し、キャリア唯一となるNBAオールスターゲームへの出場を果たしました。このシーズンは彼にとって大きな転換期となりました。その後、ミネソタ・ティンバーウルブズ、シアトル・スーパーソニックスと渡り歩き、1990-91シーズンにゴールデンステート・ウォリアーズでプレーした後、現役を引退しました。

NBAでの11シーズンのキャリアにおいて、ジョンソンは626試合に出場し、通算7,345得点、3,450リバウンドを記録しました。平均11.7得点、5.5リバウンドという数字を残し、フィールドゴール成功率.572はNBA史上13位にランクインする高い数値でした。

彼のプレーは、卓越したシュート技術と圧倒的なポストプレーに特徴があり、多くのファンを魅了しました。一方で、ファウルトラブルに悩まされた時期もありましたが、彼のNBAキャリアは、高い得点力と成功率を誇るセンターとして、リーグに大きなインパクトを与えたと言えるでしょう。オレゴン州立大学での成功からNBAでの活躍まで、クラレンス・ステフィン・ジョンソンは、バスケットボール史に名を刻む選手の一人です。

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