スティーブ・トラクセル

スティーブン・トラクセル：MLBで活躍した右腕投手

スティーブン・クリストファー・トラクセル（Stephen Christopher Trachsel）は、1970年生まれ、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の元メジャーリーグベースボールの投手です。右投右打で、主に先発投手として活躍しました。

プロ入りとカブス時代

1991年のMLBドラフトでシカゴ・カブスから8巡目で指名されプロ入り。1993年にメジャーデビューを果たし、1994年からは先発ローテーションに定着しました。1996年には自己最高の防御率を記録し、自身初の2桁勝利となる13勝を挙げるなど、カブスで中心的な役割を果たしました。しかし、1998年にはマーク・マグワイアに当時のメジャー新記録となる62号本塁打を打たれるという出来事もありました。

デビルレイズ、ブルージェイズ時代

2000年にはタンパベイ・デビルレイズに移籍。その後、トロント・ブルージェイズへシーズン途中に移籍するなど、チームを渡り歩きます。ブルージェイズでは防御率が悪化し、負け越してシーズンを終えました。

メッツ時代

2001年からはニューヨーク・メッツに移籍し、再び安定した成績を残します。2003年には16勝を挙げるなど、メッツの先発ローテーションを支えました。2005年には背中の痛みに苦しみましたが、復帰後には好投を見せるなど、ベテランらしい活躍を見せました。2006年には15勝を挙げましたが、強力打線の援護によるものが大きく、内容自体はイマイチでした。

オリオールズ、そしてカブスへ

2007年にはボルチモア・オリオールズへ移籍。その後、古巣であるカブスへ復帰しました。

その他

トラクセルは、1998年にマグワイアに62号本塁打を打たれただけでなく、翌1999年にもシーズン最後の65号本塁打を打たれています。また、2001年には3Aでノーヒットノーランを達成し、その後メジャーに再昇格して好成績を残しました。

選手としての特徴

トラクセルは、制球力と多彩な変化球を武器とする技巧派投手でした。速球の球速はそれほど速くありませんでしたが、打者のタイミングを外す投球術に長けていました。また、マウンド度胸も良く、ピンチの場面でも冷静に投げることができました。

長年にわたりメジャーリーグで活躍したスティーブン・トラクセルは、多くのファンに記憶される投手の一人です。

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