スティーブ・ノヴァック

スティーブ・ノヴァック（Steven Michael Novak、1983年6月13日生まれ）は、イリノイ州リバティビル出身の元プロバスケットボール選手です。NBAではニューヨーク・ニックスなどでパワーフォワードとして活躍しました。

経歴

ノヴァックは、ブラウン・ディアー高校で父親から指導を受け、その後マーケット大学に進学しました。大学では4年間プレーし、平均12.4ポイント、4.2リバウンド、1.0アシストを記録。通算354本の3ポイントシュートを成功させ、大学記録を樹立しました。

2006年のNBAドラフトで、ヒューストン・ロケッツから2巡目32位で指名され入団。ロケッツでは2年間で70試合に出場しましたが、出場時間は限られていました。2008年にはロサンゼルス・クリッパーズに移籍し、71試合に出場。フィールドゴール成功176本のうち119本が3ポイントシュートで、成功率は41.5%と高い数字を記録し、平均6.9得点を挙げました。

2009年は3ポイントシュートの調子が上がらず、出場機会が減少。2010年にはダラス・マーベリックスを経て、サンアントニオ・スパーズに移籍しました。スパーズでは30試合に出場し、フィールドゴール35本中26本が3ポイントシュートと、52%を超える高確率でシュートを成功させ、調子を取り戻しました。

2011年にFAとなると、3ポイントシューターを多く抱えるスパーズでは出場機会を増やすことが難しいと判断し、ニューヨーク・ニックスに移籍。2011-2012シーズンには、133本の3ポイントシュートを47.2%の高確率で成功させ、キャリアハイとなる平均8.8得点を記録しました。また、3ポイントシュート成功率でリーグ1位となり、初のタイトルを獲得しました。

2013年にはトロント・ラプターズに移籍し、その後はユタ・ジャズ、オクラホマシティ・サンダー、ミルウォーキー・バックスとチームを渡り歩きました。

プレイスタイル

ノヴァックは、3ポイントシュート成功率43.8%という高い数字が示す通り、ロングレンジからのシュートを得意とするピュアシューターでした。ストレッチ・フォーとして、キャッチアンドリリースを持ち味としていました。

一方で、長身ながらリバウンドやディフェンスは得意ではなく、平均リバウンドは1.3、ブロックは0.1にとどまりました。インサイドでのプレーには弱点があり、ベンチから13分程度の出場にとどまるロールプレーヤーとしての役割が主でした。

ノヴァックは、その高いシュート力でNBAの舞台で活躍した選手でした。

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