スティーペ・ミオシッチ

スティーペ・ミオシッチ

スティーペ・ミオシッチ（Stipe Miocic）は、1982年8月19日にアメリカ・オハイオ州ユークリッドで生まれた男性総合格闘家です。ミオシッチは、ストロングスタイル・ファイトチームに所属し、元UFC世界ヘビー級王者として知られています。また、彼は現在UFC世界ヘビー級ランキングで8位に位置しています。

来歴

ミオシッチは、クロアチア人の両親の下で育ちました。高校時代には野球、アメリカンフットボール、レスリングの3つのスポーツで非常に優れた成績を収め、多くの大学からスカウトされるほどでした。クリーブランド州立大学およびトレヴェッカ・ナザレン大学では野球に注力し、州代表に選出されるなどの活躍を見せました。彼の大学時代の成績には、4年次には打率.344、ホームラン7本という素晴らしい数字が含まれています。

ミオシッチは、ダン・ボビッシュの練習相手を務めたことをきっかけに、総合格闘技に興味を持つようになります。2006年8月3日にアマチュア総合格闘技デビューを果たし、5連勝を記録しました。その後、アマチュアボクシングにも挑戦し、2010年にはプロ総合格闘技デビューを果たします。その後、小規模な大会でも無敗を維持しました。

UFCキャリア

2011年10月にUFCでのキャリアを開始し、初試合では勝利を収めました。その後も順調に勝ち星を重ね、2012年にはノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞するなど、その実力を証明しました。16412年12月には前UFC世界ヘビー級王者ジュニオール・ドス・サントスと対戦し、接戦の末に判定負けを喫しますが、ここでのパフォーマンスも高く評価されました。

2016年5月には、UFC 198で王者ファブリシオ・ヴェウドゥムに挑戦し、カウンターの右フックでダウンを奪って1RKO勝ちを収め、世界ヘビー級王座を獲得しました。その後、UFC 203で初防衛を成功させ、2017年には再びドス・サントスと対戦しリベンジを果たしました。これにより、ミオシッチは3回の王座防衛を達成し、UFCヘビー級史上最多連続防衛の記録を樹立しました。

王座陥落と奪還

2018年7月には、ダニエル・コーミエに敗れ、王座を失いますが、2019年8月には再びコーミエと対戦し、見事にTKO勝ちを収めて王座を奪還しました。彼のファイトスタイルは、パワフルな打撃と確かなレスリング技術を巧みに組み合わせ、対戦相手を的確に攻撃する点にあります。しかし、2021年にはフランシス・ガヌーに敗れ、再度王座を失ってしまいます。

2023年には、ジョン・ジョーンズとのタイトルマッチが予定されていましたが、試合は中止となりました。

ファイトスタイルと人物

ミオシッチは、高レベルなボクシング技術を武器に、強力なストレートパンチと堅実なレスリング技術で知られています。また総合格闘家の傍ら、消防士としても活躍しており、「人助けが好き」と語る彼の姿勢が魅力的です。彼のトレーニングには、ミルコ・クロコップなどの影響を受けており、プライベートでは親交を深めています。

結婚して父親となったミオシッチは、家庭とキャリアの両立を大切にしており、格闘技界で数々の名誉を手に入れてきたことからも彼の実力は明白です。

もう一度検索