スティーヴィー・サラス

スティーヴィー・サラスについて

スティーヴィー・サラスは1964年にカリフォルニア州サンディエゴに生まれたギタリスト兼歌手で、ネイティヴ・アメリカンの血を引く彼は、その独自の音楽スタイルで知られています。彼のキャリアは、1980年代末に形成されたもので、当時流行していたブルースやクラシックを基盤とするギタリストたちの中で、ファンクとサイケデリックの要素を混ぜ込んだメタリックなサウンドが注目を集めました。彼はセッション・ギタリストとしても多くの場面で頭角を現し、現在に至るまで活動の幅を広げています。

来歴

サラスは初期に地元サンディエゴで「ディス・キッズ」というバンドを結成し、シングルを2枚リリースしましたが、商業的には成功しませんでした。その後、彼はロサンゼルスに移り住み、22歳の頃には経済的な困難からホームレスの生活を余儀なくされました。しかし、この困難な状況を乗り越え、ジョージ・クリントンに見出され、1986年リリースのアルバム『R&B Skeletons in the Closet』でギターを演奏することになります。

その後サラスは、ブーツィー・コリンズやウォズ（ノット・ウォズ）などの著名なアーティストとの共演を重ね、セッション・ギタリストとして名を馳せました。1989年にはアイランド・レコードとソロ契約を結び、1990年にアルバム『スティーヴィー・サラス・カラーコード』をリリースし、本格的なソロ活動を開始しました。しかし、レコード会社とのトラブルに見舞われ、契約終了を余儀なくされ、バンドメンバーやマネージャーとも別れる事態となります。それでも彼は情熱を持ってソロ活動を続けることを選びました。

その後、サラスはブーツィー・コリンズとバディ・マイルスとともに「ハードウェア」を結成し、1992年にアルバム『ハードウェア (Third Eye Open)』を発表しました。また、バーナード・ファウラーと共にニッケルバッグも結成し、1995年に『12ヒッツ・アンド・ア・バンプ』というアルバムをリリースしました。

2017年には日本の音楽ユニットB'zのボーカリスト、稲葉浩志とのコラボレーションで「INABA/SALAS」としてアルバム『CHUBBY GROOVE』を発表し、国内ライブツアーを行うなど新たなチャレンジを続けています。さらに、彼は多くのアーティスト、例えばミック・ジャガーやロッド・スチュワート、ザック・ワイルドなどとも共演し、その音楽的な幅をますます広げています。

ディスコグラフィ

サラスのソロアルバムは非常に多岐にわたります。代表作には『スティーヴィー・サラス・カラーコード』（1990年）、『ブートレグ・ライク・ア・マグ!!』（1992年）、『エレクトリック・パウワウ』（1993年）、『バック・フロム・ザ・リビング』（1994年）などが含まれます。また、彼の作品の中にはライブアルバムやEPもあり、幅広い音楽スタイルを追求しています。

彼の音楽キャリアは、彼自身のパーソナリティを反映した多様性に富んでおり、これからも音楽界での活躍が期待されます。サラスは、ただのギタリストにとどまらず、多くの人々に影響を与える存在であり続けるでしょう。

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