スティーヴ・ポーカロ

スティーヴ・ポーカロについて

スティーヴ・ポーカロ（本名：Steven Maxwell Porcaro、1957年9月2日生まれ）は、アメリカのキーボード奏者であり、特にセッション・ミュージシャンとして著名です。彼は、1970年代に結成されたロックバンドTOTOのオリジナル・メンバーとして広く知られています。ポーカロは音楽一家に生まれ育ち、兄弟にはTOTOのドラムスを担当するジェフ・ポーカロとベースを担当するマイク・ポーカロがいます。さらに、彼の実父は著名なジャズパーカッショニストであるジョー・ポーカロです。

経歴

ポーカロはコネチカット州ハートフォードにイタリア系アメリカ人の家庭に生まれました。彼は1978年に兄のジェフとともにスティーヴ・ルカサーらとバンドTOTOを結成しました。その後、1978年にリリースしたデビューアルバム『宇宙の騎士』やシングル「ホールド・ザ・ライン」は、アメリカ国内外で大ヒットを記録しました。ポーカロは1986年のアルバム『ファーレンハイト』まで正式メンバーとして在籍しましたが、その後は脱退しました。

脱退後も彼はTOTOの音楽制作には欠かせない存在として関わり続けており、多くの楽曲でセッション・ミュージシャンとして名を連ねました。彼はまた、マイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」を含む数々の作品で作曲や演奏にも関与しています。TOTOを離れた後も、他のアーティストとのコラボレーションや映画音楽の制作など、多岐にわたって音楽活動を続けています。

2010年には、ALSを患った兄マイク・ポーカロを支援するためにTOTOが再結成される際に参加し、以後もバンドとしての活動に貢献しています。

音楽スタイル

ポーカロの音楽は多様なスタイルにわたるもので、特にセッション・ミュージシャンとして様々なジャンルに適応しています。TOTOにおいては、シンセサイザーの使用に特徴があり、空間的かつきらびやかな音色を重視するスタイルが際立っています。彼は「TOTOホーン」と称されるホーンセクションにも関わり、バンド内で独自のサウンドを持っていました。

デヴィッド・ペイチと共にツインキーボード体制でバンドの音作りをしており、彼のサウンドはペイチのオーソドックスなピアノやオルガンとは対照的です。彼が使用する楽器には、ヤマハのCS-80やDX-7などがあり、多くのファンに人気を博しています。さらに、ポーカロは一部の楽曲でリードボーカルを担当し、自作の曲を歌う機会もあります。彼の柔らかい声質は、特に中音域で魅力的です。

ディスコグラフィ

ポーカロのソロアルバムには、2016年にリリースされた『Someday/Somehow』があります。彼の音楽キャリアは多岐に渡り、その才能は常に新しいプロジェクトに挑戦することで評価されています。

彼の公式な活動に加えて、FacebookやDiscogsなどのプラットフォームで彼の音楽やプロフィールを探ることも可能です。音楽界での影響力を持つポーカロは、今後もさらなる活躍が期待されています。

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