ステイディアム・アーケイディアム

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ - ステイディアム・アーケイディアム

『ステイディアム・アーケイディアム』（Stadium Arcadium）は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ（Red Hot Chili Peppers）が2006年に発表した9枚目のスタジオ・アルバム。

バンド史上初の2枚組アルバムであり、木星（Jupiter）と火星（Mars）をテーマにしたDISC 1とDISC 2で構成されている。宇宙をモチーフにしたアートワークも印象的。

オリコンアルバムチャートでは初登場1位を獲得し、2枚組の洋楽アルバムとしては史上初の快挙を達成。アメリカ、イギリスを始め、全世界24ヶ国で1位を獲得するなど、世界的な成功を収めた。

概要

本作は、レコーディングされた38曲の中から厳選された28曲を収録。前作、前々作で展開されたメロディアスな路線を継承しつつ、初期のファンク・パンクサウンドへの原点回帰も感じさせる、集大成的な作品となっている。

メンバー自身も最高傑作と語っており、フリーは「このアルバムが嫌いだということはすなわち、レッチリが嫌いだということ」とまで語っている。

プロモーションにおいては、YouTubeが重要な役割を果たした。ワーナーミュージックとYouTubeとの連携が牽引役となり、シングル発売時のPV制作コンテストが開催されるなど、新たな試みも行われた。

ジョン・フルシアンテのギターソロは、ほぼ全ての楽曲に織り込まれている。「ダニー・カリフォルニア」と「メイク・ユー・フィール・ベター」のソロは譜面に起こしてレコーディングされたが、他の曲のソロは即興演奏であったことが明かされている。

収録曲

Disc 1 (Jupiter)

1. ダニー・カリフォルニア - Dani California
2. スノー（（ヘイ・オー）） - Snow ((Hey Oh))
3. チャーリー - Charlie
4. ステイディアム・アーケイディアム - Stadium Arcadium
5. ハンプ・デ・バンプ - Hump De Bump
6. シーズ・オンリー・エイティーン - She's Only 18
7. スロー・チータ - Slow Cheetah
8. トーチャー・ミー - Torture Me
9. ストリップ・マイ・マインド - Strip My Mind
10. エスペシャリー・イン・ミシガン - Especially In Michigan
11. ワーロックス - Warlocks
12. カモン・ガール - C'mon Girl
13. ウェット・サンド - Wet Sand
14. ヘイ - Hey

Disc 2 (Mars)

1. デセクレイション・スマイル - Desecration Smile
2. テル・ミー・ベイベー - Tell Me Baby
3. ハード・トゥ・コンセイトレイト - Hard To Concentrate
4. 21st センチュリー - 21st Century
5. シー・ルックス・トゥ・ミー - She Looks To Me
6. レディメイド - Readymade
7. イフ - If
8. メイク・ユー・フィール・ベター - Make You Feel Better
9. アニマル・バー - Animal Bar
10. ソー・マッチ・アイ - So Much I
11. ストーム・イン・ア・ティーカップ - Storm In A Teacup
12. ウィ・ビリーブ - We Believe
13. ターン・イット・アゲイン - Turn It Again
14. デス・オブ・ア・マーシャン - Death Of A Martian

シングル・カット

1stシングル「ダニー・カリフォルニア」は、映画『デスノート』の主題歌として提供された。PVでは、メンバーが歴代ロックアーティストに扮して演奏する様子が話題となった。

2ndシングル「テル・ミー・ベイベー」は、ファンク色の強い楽曲。キーボードのようなサウンドは、ジョン・フルシアンテがギターサウンドのみで作り上げた。

3rdシングル「Snow ((Hey Oh))」は、映画『デスノート the Last name』の主題歌。映画の内容も、この曲を意識した展開となっている。

4thシングル「Desecration Smile」は、アコースティック・[[ギター]]を使用したバラード。

5thシングル「Hump De Bump」は、初期〜中期回帰のようなファンクソング。

「チャーリー」のPVはリスナーから公募され、選ばれた作品が実際に使用された。

参加ミュージシャン

アンソニー・キーディス：ボーカル
フリー：ベース、コーラス、トランペット
ジョン・フルシアンテ：ギター、コーラス、キーボード、シンセサイザー、メロトロン
チャド・スミス：ドラム、パーカッション

『ステイディアム・アーケイディアム』は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの音楽的な多様性と進化を象徴する作品であり、彼らのキャリアにおける重要なマイルストーンと言えるだろう。

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