ステイト・オブ・ショック

ステイト・オブ・ショック

「ステイト・オブ・ショック」（State of Shock）は、1984年にジャクソンズがリリースした楽曲で、アルバム『ヴィクトリー』の先行シングルとして登場しました。この曲の大きな特徴は、ジャクソンズのメンバーであるマイケル・ジャクソンと、伝説のロックスターであるミック・ジャガーとのデュエットという点にあります。

制作の背景

実は、この楽曲の初稿は、マイケルとクイーンのフロントマン、フレディ・マーキュリーとのデュエットとして制作されていました。両者はレコーディングも行ったものの、残念ながらそのバージョンは未完成に終わり、公式に発表されることはありませんでした。しかし、クイーンのドラマー、ロジャー・テイラーの証言によると、フレディとのバージョンの発表に向けた動きがあったとも言われています。結局、そのプロジェクトは実現せず、ミック・ジャガーが参加する形で新たなバージョンが完成したのです。

音楽的特徴

「ステイト・オブ・ショック」はポップとロックが融合したエネルギッシュなトラックで、聴く人々を即座に引き込む魅力があります。バッキング・ボーカルにはマイケル・ジャクソンのほかに、ジャッキー・ジャクソン、マーロン・ジャクソン、ジョニー・レイ・ネルソンの4人が参加しており、彼らのハーモニーが楽曲にさらなる深みを与えています。ただし、ジャクソンズの他のメンバーであるティト・ジャクソン、ジャーメイン・ジャクソン、ランディ・ジャクソンはこのレコーディングには関与していません。

シングルとメディア露出

リリース時には、特にダンス・ミックス・ヴァージョンやインストゥルメンタル・ヴァージョンを収めた12インチ・シングルも登場し、ダンスフロアでの人気を博しました。これにより、多くの音楽ファンに広く親しまれることとなります。また、マイケル・ジャクソンとミック・ジャガーのパフォーマンスは、当時の音楽シーンでも特に注目を集めました。

ミック・ジャガーは1985年に開催されたライヴエイドに出演した際、この曲をティナ・ターナーと共に生パフォーマンスしました。この模様は映像作品『ライヴ・エイド』にも収録されており、今もなお多くのファンにとって忘れられない瞬間となっています。

結論

「ステイト・オブ・ショック」は、単なるシングルにとどまらず、音楽的なコラボレーションの素晴らしさを体現した楽曲です。ジャクソンズとミック・ジャガーの組み合わせは、音楽史に残る名作を生み出しました。今後も、この楽曲は多くの人々に愛され続けることでしょう。

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