ストライダー飛竜2

『ストライダー飛竜2』は、1999年12月にカプコンからアーケードゲームとして登場した横スクロールアクションゲームです。1989年に発売された『ストライダー飛竜』の正統な続編であり、前作の2000年後の世界を舞台に、新たな物語が展開されます。

概要

本作は、前作と共通の世界観や設定を持ちながらも、リメイクではなく、純粋な続編として位置づけられています。ゲームのメインプランナーによると、開発当初はリメイクとして企画されていたものの、タイトルが『2』に決定したため、ストーリーの整合性を取るのに苦労したとのことです。

2000年2月24日には、前作とカップリングで『ストライダー飛竜1&2』としてPlayStationに移植されました。この移植版では、新ステージ「超古代遺跡調査」と、ストライダー飛燕を操作できる「飛燕モード」が追加されています。また、2014年8月27日からは、ゲームアーカイブスでの配信も開始されました。

ゲームシステム

ゲームは、8方向レバーと3つのボタン（攻撃、ジャンプ、ブースト）で操作します。ゲーム開始時には、「都市占拠テロ殲滅」「武装城塞進行」「極点研究所潜入」の3つのステージから1つを選択し、クリアすることで新たなミッションが解放されます。最終的には、すべてのミッションをクリアするとエンディングを迎えます。残機はなく、ライフ制で1人プレイ専用です。

主人公・飛竜のアクションは以下の通りです。

ダッシュ：素早い移動が可能。
ジャンプおよび2段ジャンプ：高い場所への移動や敵の攻撃回避に利用。
スライディング：敵の足元をくぐり抜けたり、攻撃を避けたりできる。スライディング中も攻撃が可能で、後方へ飛び退くことも可能。
八双飛び：壁に張り付いた状態から、素早く飛び上がるアクション。
乱れ斬り：空中で一瞬静止し、周囲360度を攻撃する。1回のジャンプにつき1度のみ使用可能。
ブーストモード：一定時間、攻撃力が上昇し、敵を追尾するエネルギー波を発射できる。回数制限あり。

ストーリー

特殊機関ストライダーズのエージェントである飛竜は、衛星軌道上の「第三の月の都」に君臨する冥王グランドマスターの暗殺指令を受けます。しかし、その直後、同じく特A級ストライダーの飛燕が裏切り、ストライダーズは壊滅状態に。それでも飛竜は、与えられた任務を遂行するため、愛用の光剣サイファーを手に戦いに挑みます。

登場人物

飛竜：主人公。ストライダーズの生き残り。前作以上に冷徹な性格で、組織が滅んでも任務を遂行しようとする。
飛燕：中ボス。飛竜と同じく特A級ストライダーだが、ストライダーズ壊滅のきっかけを作った。飛竜とは対照的に心優しい性格。PlayStation版の「超古代遺跡調査」ではボスとして登場。
東風三姉妹：中ボス。「都市占拠テロ殲滅」に登場する三姉妹。長女の北風、次女の東風、三女の西風で構成される。開発当初は東風が2Pキャラクターとして登場する予定だった。
ソロ：中ボス。「都市占拠テロ殲滅」と「グランドマスター抹殺」に登場。重装甲のスーツを身に着け、インパクトカノンと光輪翼で攻撃する。
冷血公爵タウリンマイヤー：「武装城塞進行」のボス。古城を改装した城塞バネントの城主。4つの首を持つメカ「アルミーヒドラ」を操る。
機動提督ウィルヘルム：「空中戦艦追撃」のボス。空中戦艦バルログの提督であり、ショックブレード「電光丸」を武器とする。
冥王グランドマスター：世界の支配者。独裁者であり、名前を口にすることすら許されない存在。空中から魔法のような遠距離攻撃を仕掛け、3種の生物を召喚する。前作からの数少ない繋がりを持つ人物。
恒星間航行生物カドゥケウス: 本作のラストボス。グランドマスターが創造した最大級の人工生命体。


『ストライダー飛竜2』は、前作の要素を継承しつつ、新たなアクションやストーリーが楽しめる作品です。スタイリッシュなアクションと魅力的なキャラクターたちが織りなす世界観を堪能してください。

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