ストラスブール天文データセンター

ストラスブール天文データセンター（Centre de données astronomiques de Strasbourg、略称: CDS）は、天文学に関する情報の収集と配布を目的としたデータセンターです。フランスのストラスブール天文台内に位置しています。

CDSは1972年にCentre de Données Stellaires（星データセンター）として設立され、1983年に現在のストラスブール天文データセンターに名称が変更されました。1990年代にはインターネット技術を活用したオンラインサービスを開始し、天文学研究におけるデータへのアクセスを革新しました。

現在、CDSが提供している主なオンラインサービスは以下の通りです。

SIMBAD: 恒星をはじめとする天体のデータベース。様々な天体の情報や関連データを検索できます。
VizieR: 天体カタログサービス。世界中の天体カタログをオンラインで利用できます。
Aladin Sky Atlas: 双方向性の星図。天体画像やカタログデータを重ね合わせて表示し、インタラクティブな星図として利用できます。

これらのサービスは、天文学者や研究者が研究活動を行う上で不可欠なツールとなっています。

また、2003年には天文学のデータ解析ソフトウェアとシステムに関する国際会議であるADASS (Astronomical Data Analysis Software and Systems) がCDSの主催で開催されました。これは、データセンターがソフトウェア開発とデータ解析においても重要な役割を果たしていることを示しています。

関連項目

ストラスブール天文台

外部リンク

* ストラスブール天文データセンター

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