ストリートファイターズ

ストリートファイターズ：日本のストリートミュージックシーンを彩った10年間

2002年1月7日から2011年12月19日まで、テレビ朝日系列で放送された『ストリートファイターズ』（通称：ストファイ、TSF）は、全国各地で活動するストリートミュージシャンにスポットを当てた音楽番組でした。同局の音楽番組『Break Out』を継承したコンセプトのもと、全国を7ブロックに分割し、毎回テーマに沿って個性豊かなアーティストたちを紹介していました。

番組では、各地のテレビ朝日系列局の担当者が、路上で活動するミュージシャン、パフォーマー、お笑い芸人などに積極的にアプローチ。しかし、出演には厳しい選考基準があり、担当者の熱意も影響して取材エリアには偏りが見られました。番組の根強さと魅力は、全国津々浦々を駆け巡り、才能を発掘しようとする制作陣の情熱にありました。

番組の人気企画として、毎年2～3回開催された野外イベント『@イベント(アットマークイベント)』は、全国各地のファンを熱狂させました。2006年には名古屋と仙台で、大規模なイベントが開催されました。番組後期には、ストファイサポーターと呼ばれる番組アシスタントを起用した企画、Music Club TourやストFILEが中心となり、新たな才能を発掘する試みも積極的に展開されました。

さらに、『ストリートファイターズ』は地域密着型番組としても注目を集め、静岡、関西、広島、福岡の4地区では、エリア限定版が制作・放送されました。これらの番組は、それぞれの地域の音楽シーンを深く掘り下げ、ローカル色が強いながらも全国的な人気を博し、視聴者から支持されました。

2009年10月5日からは、毎週火曜日の1:21～1:51に放送時間が変更されました。10年近くにわたる放送期間を経て、2011年12月19日、全487回をもって番組は終了。後番組には『musicるTV』が放送開始され、『Break Out』も放送再開されました。

ストファイ姫祭り：女性アーティストの登竜門

2006年には、女性アーティスト限定の音楽イベント『ストファイ姫祭り〜Girls Fight〜@横浜5』を開催。全国8大都市で予選会を行い、9組のファイナリストが横浜BLITZで決勝大会を戦いました。名古屋エリア代表のThe Bettyが優勝を飾りました。

会場：横浜BLITZ
開催日：2006年3月31日
優勝：The Betty（名古屋エリア代表）

ストファイHジェネ祭り：若き才能の祭典

2007年から毎年夏に開催された『ストファイHジェネ祭り』は、18歳以下のアーティスト限定の音楽イベントでした。全国各地で予選会を実施し、東京で決勝大会を開催。多くの若手アーティストが、このイベントを通じて注目を集めました。過去の優勝者やファイナリストには、後にメジャーシーンで活躍するアーティストも多く含まれています。

2007年
会場：SHIBUYA AX
開催日：8月25日
優勝：S.R.S（九州・沖縄エリア代表）/ NITRO BOX（関東エリア代表）

2008年
会場：SHIBUYA-AX
開催日：8月23日
優勝：小林太郎とマサカリカツイダーズ（東海エリア代表）

2009年
会場：SHIBUYA-AX
開催日：8月22日
優勝：airbag（九州・沖縄エリア代表）

2010年
会場：SHIBUYA-AX
開催日：8月21日
優勝：SELFISH（北海道エリア代表）

番組を彩ったアーティストたち

『ストリートファイターズ』では、数多くのミュージシャン、お笑い芸人などが紹介されました。番組からメジャーデビューを果たしたアーティストも多く、日本の音楽シーンに大きな影響を与えました。番組で取り上げられたアーティストの数は膨大であり、ここでは代表的なアーティストの一部を紹介しています。

スタッフ

番組を支えたスタッフ陣も、多大な貢献をしました。彼らの努力と熱意によって、番組は10年近くも放送を続けることができました。

まとめ

『ストリートファイターズ』は、単なる音楽番組にとどまらず、日本のストリートミュージックシーンを長年にわたって支え、数多くの才能を発掘した番組でした。その歴史と影響力は、今もなお音楽ファンたちの記憶に深く刻まれています。番組で紹介されたアーティストたちの活躍は、番組が果たした役割の大きさを物語っています。

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