ストリートボール

ストリートボールとは

ストリートボールは、屋外のコートで、簡略化されたルールのもとでプレーされるバスケットボールの一種です。街中（ストリート）で行われることが多いため、このように呼ばれています。「ストリートバスケット」や「ストリートバスケットボール」とも呼ばれることがあります。

ストリートボールの概要

ストリートボールは、公園などに設置されたバスケットボールリングとコートを使って行われるのが一般的です。通常のバスケットボールとは異なり、必ずしも5対5で行われるわけではなく、競技者の人数によって1on1、3on3など様々な形式でプレーされます。また、審判がいない場合が多く、そのために独自のボールムーブやトリックプレーが発展しました。

日本では、3on3のハーフコート形式が主流で、「3on3」や「3x3」という言葉がストリートバスケそのものを指す言葉として使われることもあります。しかし、これはあくまで基本的な形態であり、ストリートボール自体に公式ルールは存在しません。通常のオールコート（リングが2箇所）を使用する場合もあり、屋外で行われるバスケ全般をストリートボールと捉えることもできます。

アメリカでは、公園などにストリートボールのコートが多く設置されており、人気バスケットボールブランド「AND1」が立ち上げた「AND1 MIXTAPE TOUR」も人気を博しています。ストリートボールからNBAチームと契約する選手も現れています。

ストリートボールは、イベントとして開催されることも多く、その際にはDJがヒップホップなどの音楽をかけ、MCが選手を盛り上げたり、ゲームの進行やルールを解説したりします。単なる勝ち負けだけでなく、1on1を強調するなど、試合の見どころや選手自身の楽しみどころにこだわっているのが特徴です。

3on3の国際化

3on3は後に国際バスケットボール連盟（FIBA）によって「3x3（FIBA 33）」としてルールが作成され、国際競技連盟に認定されました。ユースオリンピックや、2020年からは夏季オリンピックの正式種目にも採用されています。

ストリートボール独自の技術

ストリートボールでは、試合の他に、フリースタイルと呼ばれるパフォーマンスが行われることもあります。フリースタイルは、ボールを自由に使い、ヒップホップなどの音楽に合わせて、ブレイクダンスのステップを取り入れながら、ボールハンドリングの技術や格好良さを見せるものです。様々な大会で、試合の合間のパフォーマンスショーとして行われています。近年では、フリースタイルだけの独立した大会も開催されています。

試合中には、「トリック」と呼ばれるストリートボール独特のスキルで相手を出し抜き、クールに得点することが醍醐味とされています。トラベリングやダブルドリブルなど、通常のバスケットボールのルールとは異なる点もありますが、通常のルールでも使えるトリックも存在します。

日本におけるストリートボールの状況

日本では、代々木公園のバスケットコートで、不定期に「ALLDAY」という5on5の大会が開催されています。まだ馴染みの薄いスポーツですが、プロバスケットボールリーグであるbjリーグにおいても、ストリートボール出身の選手が契約に至る例も存在します。

2005年から2010年まで、ハーフコートの3on3ルールでのストリートボールリーグ「LEGEND」が開催され、全国ツアーも行われました。その後、2011年には「HOOPERS」という新たなリーグが始まり、国内トップレベルのストリートボーラーたちが競い合っています。また、「SOMECITY」というリーグも古くから日本のストリートボールシーンを支えており、チームごとに勝敗を競う形式で、主にクラブを使って開催されています。

関連情報

3x3
ハーレム・グローブトロッターズ
3x3.EXE
3人制バスケットボール

外部リンク

SOMECITY
HOOPERS
LEGEND)
ALLDAY
FAR EAST BALLERS
HOOP IN THE HOOD
JAPAN REPS.
Courts Of The World

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