スバル・フォレスター

フォレスター（FORESTER）

フォレスターは、1997年からスバルによって製造・販売されているミドルクラスのクロスオーバーSUVです。このモデルは、インプレッサとプラットフォームを共有することで、優れた走行性能と安定性を実現しています。全モデルに搭載される「シンメトリカルAWD」は、優れたトラクションと運動性能を提供し、多様なドライビングシーンに対応可能です。

概要

フォレスターはモノコック構造を採用し、特に悪路でも安心して運転できる高い車高を持ちながら、重心を低くした設計が特徴です。スポーティな走りを実現するために、STIによるカスタマイズモデルや、舗装道での安定性を高めた「クロススポーツシリーズ」もラインナップされています。

初代フォレスター（SF系）

初代モデルは1997年にリリースされ、SUVよりもステーションワゴンのデザインに近いものでした。特に日本市場では全グレードがターボエンジンを搭載し、パワフルな走行を可能にしています。発売当初のキャッチコピーは「RVがスポーツの走りを手に入れた」であり、フォレスターは新たなスポーツビークルとしての地位を築きました。

当初設定されたグレードは「C/tb」「S/tb」「T/tb」の3種類で、エンジンはすべて2.0 Lターボ（250 ps、31.2 kgf·m）を搭載。価格帯は219.7万円から273.4万円で、日本市場向けに最初のSRSサイドエアバッグを採用したモデルでもありました。

特別仕様車としては、デザイン性や装備にこだわったモデルが多く展開され、特に「S/20」や「S/tb type A」などが市場で人気を得ました。

2代目フォレスター（SG系）

2002年には2代目フォレスターが登場。このモデルは先代に比べて若干軽量化され、ターボエンジンの性能が見直されたものの、市街地とオフロード共に扱いやすさが向上しました。また、「CROSS SPORTS」といった新たなモデルも加わり、市場での競争力を高めました。

この世代では、スバル初のDOHCエンジンを搭載し、環境性能の向上を図ると共に逞しい走行性能を兼ね備え、消費者から高い評価を受けています。

3代目フォレスター（SH系）

3代目は2007年に登場し、デザインがよりSUVらしく進化しました。この世代ではホイールベースが大きく伸び、ハンドリング性能が向上しました。カスタマイズオプションも豊富で、特に「STi Version」ではスポーツ性能が強化されました。

4代目フォレスター（SJ系）

2012年には4代目モデルがリリースされ、特に衝突安全性や居住性が大幅に向上しました。新開発の直噴エンジンを搭載し、燃費性能も改善。これにより、スバルは市場での競争力をさらに高めました。

5代目フォレスター（SK系）

2018年には5代目フォレスターが発表され、スバルグローバルプラットフォームを採用しました。これにより、操舵応答性と安全性能が大幅に向上しています。また、ハイブリッドモデル「e-BOXER」の追加も見られ、今まで以上に環境に配慮したモデルとなりました。

まとめ

フォレスターはその歴史を通じて、安全性、走行性能、環境性能を兼ね備えたSUVとして進化し続けています。顧客のニーズに応じた多様なモデルを展開し、今後も進化する姿勢が期待されます。

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