スパイク (ゲーム会社)

株式会社スパイク (Spike Co., Ltd.)

株式会社スパイクは、1989年に設立された日本のゲーム開発会社で、様々なジャンルのコンピュータゲームを手掛けていました。最初は出版事業からスタートし、その後ゲーム制作にシフトしていきました。特に『ファイプロ』シリーズや『侍』シリーズを中心に、多くのファンを獲得しました。また、映画のDVDやVHS販売も行っていたことがあり、情報通信業界にも影響を与えていました。

沿革

1989年12月、有限会社みずきが設立され、1991年には株式会社に移行。1994年、マルチメディア事業に進出し、パソコン用ゲームも発売しました。特に93年にリリースされた「クレッセント殺人事件」シリーズは多くの支持を集めました。1997年には社名をスパイクに変更し、翌年にはゲーム販売の業務提携を結ぶなど、一層の事業拡大を図ります。

1999年には経営が悪化したゲーム会社ヒューマンの開発部門を受け継ぎ、100％子会社のヴァイル株式会社を設立し、ゲーム開発をさらに強化しました。2005年には分社化を行い、新たに設立された株式会社スパイクがゲーム事業を引き継ぎましたが、同年、株式会社ドワンゴが株式の多くを取得し、完全子会社となりました。

ゲームソフト部門

スパイクは、数多くの人気ゲームの制作と販売を行い、特にRPGやアドベンチャーゲームから低年齢向けまで幅広いジャンルをカバーしました。『侍道』シリーズや『ファイプロレスリング』シリーズはその代表例です。また、テレビ番組をゲーム化した作品や、Xbox 360向けの海外ゲームのローカライズも成功を収めています。

残念ながら、制作を予定していたタイトルの中には、様々な理由から発売中止となったものもありましたが、その中でも多様なゲーム展開を続けていました。特に2000年代には、脳トレやキャラクターゲームなど、時代のニーズに応じたさまざまなタイトルをリリースしました。

販売ソフトの一部

国内開発タイトル

• - 侍道シリーズ
• - ファイヤープロレスリングシリーズ
• - ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ
• - 脳内エステ IQサプリシリーズ
• - ダンガンロンパシリーズ

海外ローカライズ

• - Prey
• - The Elder Scrolls IV: Oblivion
• - Hitman: Blood Money

ビデオソフト部門

スパイクは映画業界にも手を広げ、「スパイクドラゴン」レーベルで香港映画の販売を行っていました。市販DVDは特に人気があったものの、2002年にその事業からは撤退しました。

解散

2012年にはチュンソフトと合併し、スパイク・チュンソフトとして新たなスタートを切りましたが、元の株式会社スパイクは解散という運命をたどりました。会社の輝かしい歴史はその後も新たな形で続くこととなりますが、スパイクの存在は今でも日本のゲーム文化に根付いています。

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