スパルタ!55号

スパルタ!55号

『スパルタ!55号』（スパルタ ごじゅうごごう）は、1970年10月7日から1971年3月31日まで、主にNET（現在のテレビ朝日）系列局で放送されていたNETテレビ製作のバラエティ番組です。毎週水曜日の午後7時30分から午後8時00分までの30分枠で放送されました。

番組概要

本作は、人気お笑いコンビであるコント55号（萩本欽一、坂上二郎）が中心となった冠番組です。それまで同時間帯に放送されていたコント55号のレギュラー番組『コント55号60分一本勝負』の終了に伴い、新たな企画としてスタートしました。また、この番組の開始により、半年前まで『やっちゃおう!コント55号』が放送されていた水曜日の19時30分枠にコント55号の番組が戻ってくる形となりました。

番組の根幹をなす企画は、萩本欽一と坂上二郎の二人が、多種多様な分野におけるプロフェッショナルたちに文字通り体当たりで挑戦するというものでした。スポーツ、武道、芸能、伝統芸など、普段お笑いの世界とは異なる厳しい世界に身を置くプロたちの技に、コント55号が真正面から向き合い、時には必死に食らいつき、時にはその実力の差に打ちのめされる様子を描きました。この企画を通じて、プロの凄さとお笑い芸人の身体能力や対応力を掛け合わせることで、笑いと同時にある種の緊張感や感動を生み出しました。

番組のアシスタントは、「スパルタ・ガールズ」と呼ばれる女性たちが務めていました。

企画内容：プロへの挑戦

番組内でコント55号が挑戦した分野は非常に幅広く、その多様性が番組の大きな魅力の一つでした。主な挑戦種目として記録されているものには、以下のようなものがあります。

プロレス: 男性プロレスラーだけでなく、女子プロレスラーにも挑戦しました。特に男子プロレスでは、当時の人気レスラーであるアントニオ猪木が登場し、コント55号との異色の対決が実現しました。
ドラマー: 音楽の分野からも、プロのドラマーの高度な技術に挑戦しました。
女子体操: 高い身体能力が求められる女子体操にも挑み、その難しさを体感しました。
バナナの叩き売り: 伝統的な大道芸であるバナナの叩き売りの口上やパフォーマンスにも挑戦しました。
空手・少林寺拳法: 武道の達人たちとの対決を通じて、その厳しさや技の切れ味に迫りました。
餅つき: 伝統的な日本の行事であり、熟練の技が必要とされる餅つきにも挑戦しました。
女子プロボウラー: スポーツの分野からは、プロのボウリング技術の習得を目指しました。
アクロバット: 高い身体能力とチームワークが求められるアクロバットにも挑戦し、その難しさを伝えました。
フラメンコ: 情熱的な踊りと独特のリズムを持つフラメンコにも挑みました。
スタントカー: 自動車を使った危険なスタントにも挑戦し、そのスリルと技術の高さを示しました。

これらの挑戦企画を通じて、コント55号の二人は、彼らが持つ類まれな身体能力、リアクションの面白さ、そして何事にも真剣に向き合う姿勢を見せました。プロの技に翻弄されながらも、時には予想外の成果を見せたり、視聴者の共感を呼ぶような泥臭い努力をしたりと、バラエティに富んだ展開が番組を盛り上げました。

参考文献

朝日新聞縮刷版

関連項目

ウォー!コント55号
[やっちゃおう
コント55号60分一本勝負
* コント55号笑ってたまるか

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