スパンダー・バレエ

スパンダー・バレエ（Spandau Ballet）は、1979年にイギリスで結成されたバンドで、1983年の「トゥルー（True）」の大ヒットで世界的に知られています。

バンドの歴史

ゲイリーとマーティンのケンプ兄弟を中心に結成。バンド名は、ベルリン郊外のシュパンダウで見かけた落書きに由来すると言われています。1980年にデビューし、当時イギリスで流行していたニューロマンティック movementの代表的なアーティストとして人気を集めました。

代表曲である「トゥルー」は、1960年代のモータウン・ソウルへのオマージュであり、1983年にはアメリカでも大ヒットを記録しました。その後、イギリスでは人気を維持したものの、アメリカでは「トゥルー」を超えるヒット作を生み出すことはできませんでした。その後、ケンプ兄弟は俳優業に注力するようになり、1990年にバンドは解散しました（資料によっては1989年解散と記載されている場合もあります）。

1991年には、P.M.ドーンが「トゥルー」をサンプリングした「Set Adrift On Memory Bliss」が、イギリスとアメリカで大ヒットを記録しています。

1990年代には、作品の権利を巡る裁判が発生し、ケンプ兄弟とトニー・ハドリーを含む他のメンバーとの間に対立が生じました。しかし、2009年3月にはオリジナルメンバーでの再結成を発表し、同年10月にはアイルランドを含む全英ツアーを開始しました。

2009年11月には、ニューシングル「Once More」とニューアルバム『Once More』を発表し活動を再開しましたが、2017年7月にボーカルのトニー・ハドリーが脱退しました。その後、2018年からはロス・ウィリアム・ワイルドが新しいボーカルとして加入しました。

新体制で活動を続けていく中で、バンドはファンがオリジナルメンバー5人の再結集を望んでいることを強く感じ、2019年5月23日にロス・ウィリアム・ワイルドの貢献を称えつつ、トニー・ハドリーが復帰するまでバンド活動を休止することを発表しました。

メンバー構成

ゲイリー・ケンプ (Gary Kemp) - ギター
マーティン・ケンプ (Martin Kemp) - ベース
スティーヴ・ノーマン (Steve Norman) - サックス、パーカッション
ジョン・キーブル (John Keeble) - ドラムス

旧メンバー

トニー・ハドリー (Tony Hadley) - ボーカル
マイケル・エリソン (Michael Ellison) - ベース
リチャード・ミラー (Richard Miller) - ベース
ロス・ウィリアム・ワイルド (Ross William Wild) - ボーカル

主要ディスコグラフィー

スタジオ・アルバム

『ジャニーズ・トゥ・グローリー』 - Journeys to Glory (1981年)
『ダイヤモンド』 - Diamond (1982年)
『トゥルー』 - True (1983年)
『パレード』 - Parade (1984年)
『スルー・ザ・バリケーズ』 - Through the Barricades (1986年)
『ハート・ライク・ア・スカイ』 - Heart Like a Sky (1989年)
* 『ワンス・モア』 - Once More (2009年)

スパンダー・バレエは、1980年代の音楽シーンを彩った重要なバンドの一つとして、その音楽は今もなお多くの人々に愛され続けています。

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