スピーディ・クラクストン

スピーディ・クラクストン（Craig "Speedy" Claxton、1978年5月8日 - ）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ヘムステッド出身の元バスケットボール選手です。NBAのサンアントニオ・スパーズなどで活躍し、ポイントガードとしてその名を馳せました。身長180cm、体重77kgと、NBA選手としては小柄ながら、そのスピードとゲームメイク能力でチームを勝利に導きました。

経歴

ホフストラ大学時代には、チームを初めてアメリカ東部チャンピオンに導き、NCAAトーナメント出場を決定。しかし、1回戦でオクラホマ州立大学に敗れました。2000年のNBAドラフトでは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズから全体20位で指名されNBA入りを果たしましたが、ルーキーイヤーは膝の故障に苦しみ、シーズンを全休するという苦難も経験しました。

2002年にはサンアントニオ・スパーズに移籍し、トニー・パーカーの控えとして活躍。チームのNBAチャンピオン獲得に貢献しました。2003年には、ゴールデンステート・ウォリアーズと3年1000万ドルの契約を結びましたが、2005年にニューオリンズ・ホーネッツへトレード。その後、2006年にはアトランタ・ホークスと4年2500万ドルの長期契約を結びましたが、怪我に悩まされ、出場機会は限られました。2009年にはゴールデンステート・ウォリアーズに復帰しましたが、シーズン中に解雇されています。

プレイスタイル

"スピーディ"の愛称が示す通り、非常に素早いプレースタイルが特徴です。スリーポイントシュートは得意ではありませんが、フリーのミドルシュートを高確率で決める能力を持っていました。ゲームメイクに優れ、コート上ではチームをまとめる指揮官としての役割を果たしました。また、守備においては、その素早さを活かしたスティールでチームに貢献。アップテンポな展開に持ち込むことが得意でした。しかし、体格の小ささがミスマッチを生みやすく、怪我が多いという弱点もありました。

その他

ホフストリア大学にアリーナを寄付するなど、母校への貢献も忘れていません。2009年1月31日には、在学中の背番号10が同大学の永久欠番となっています。これは、彼の大学バスケットボール界への貢献を称えるものです。

スピーディ・クラクストンは、そのスピードと巧みなゲームメイクで、NBAファンに記憶される名ポイントガードの一人です。

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