フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ

フィラデルフィア・セブンティシクサーズ（Philadelphia 76ers）は、アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアを本拠とするNBAチームです。イースタン・カンファレンスのアトランティック・ディビジョンに所属しています。このチーム名は、1776年にアメリカ合衆国が独立宣言を行った際のフィラデルフィアに由来しています。チーム名はそのまま76ersと表記されることが多く、セブンティシクサーズを短縮して「シクサーズ」と呼ばれます。

歴史

フィラデルフィア・セブンティシクサーズの起源は1937年、ニューヨーク州シラキューズで結成されたシラキューズ・ナショナルズにさかのぼります。このチームは1946年にNBLに参加し、3年後にはBAA（後のNBA）に移籍。初期には強豪として知られるチームでした。特に1955年にはNBAファイナルで優勝を果たしたことで、その名を世に知らしめました。

その後、1963年にナショナルズはフィラデルフィアに移転し、現在の名前に改称しました。この名称は、フィラデルフィアでの独立宣言を象徴するものです。

1960年代にはウィルト・チェンバレンを中心としたチームに成長し、1967年にはNBAファイナルで優勝、この年のチームはNBA史上最高と言われています。

中興と低迷

しかし、チェンバレンがレイカーズに移籍した後、チームは下降線を辿りました。1972-73シーズンには9勝73敗と、NBA歴代最低勝率を記録しました。1970年代後半にはジョージ・マクギニスやジュリアス・アービングが加わり、再び優勝争いを目指すチームへと成長していきました。

1980年代にはプレイオフに進出するも優勝には至らず、チャールズ・バークレーが中心選手となったものの、1990年代に入ると低迷期に突入し、長くプレイオフから遠ざかる結果となりました。

アイバーソン時代

1996年にはアレン・アイバーソンが入団し、彼の存在はチームの活気を取り戻しました。アイバーソンは新人王を受賞し、その後チームの核として大活躍。2001年にはファイナルに進出し、優勝こそ逃したものの、チーム復活の象徴となりました。

再建と新時代

アイバーソンの移籍後、シクサーズは再建期を迎え、ドリュー・ホリデーやスペンサー・ホーズを獲得しつつ、輸入選手や若手選手を育成しました。シモンズやエンビードが入団した2016年以降、再び強豪チームへの道を歩み始めました。2020-21シーズンはプレイオフでも存在をアピールし、競争力を取り戻しました。

現在と未来

2021年以降もハーデンやエンビードを中心に、イースタン・カンファレンスでの競争を続けています。強豪として期待され続けるシクサーズが、今後どのような展開を見せるのか注目が集まります。独立宣言の地に根付くチームは、歴史と伝統を背負って新たな栄光を目指しています。

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