スプリングフィールド (原子力潜水艦)

USS Springfield (SSN-761) の説明

USS Springfield（SSN-761）はアメリカ海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦の中で50番目の艦艇です。艦名はイリノイ州およびマサチューセッツ州の都市スプリングフィールドに由来し、この名を持つ艦は過去にクリーブランド級軽巡洋艦（CL-66）以来、4隻目となります。艦名の変遷は非常に興味深く、その歴史が各艦艇に特有のストーリーを与えています。

艦歴

USS Springfieldの建造契約は1986年3月21日に、コネチカット州のグロトンに位置するジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート社に発注されました。艦は1990年1月29日に起工され、1992年1月4日にリン・マーティンによって命名及び進水されました。そして、1993年1月9日にはリチャード・K・フォード艦長の指揮の下で正式に就役しました。春にはグロトンの海軍潜水艦基地が母港となり、潜水艦としての任務を果たしていきます。

2004年には広範囲なオーバーホールと近代化改修が行われ、これには新型の火器管制装置やソナー、ミサイル発射装置、通信装置が含まれています。これらの改修により、艦の隠密行動能力や機関室の機能が大幅に向上しました。こうした改修作業は2005年12月に完了し、その後スプリングフィールドは2006年から2007年までの間に対テロ戦争の支援活動に従事しました。2013年には様々な更新作業を受けており、将来に向けての準備がなされています。

2022年3月21日にはスプリングフィールドがグアムの海軍基地に入港し、こちらを新たな母港にしました。現在の艦長はジョン・P・ニルス中佐であり、艦の運営を担当しています。

受賞歴

USS Springfieldは、その任務遂行において優れた業績を上げており、2007年時点で海外任務に7回展開し、2度の部隊賞や戦闘効率賞を受賞しました。また、2003年にはアーレイ・バーク艦隊トロフィーを獲得し、その後も同賞にノミネートされるなど、名誉ある評価を得ています。加えて、航法、エンジニアリング、医療、補給、ダメージ・コントロール、デッキ・シーマンシップといった多様な分野でも多くの賞を受賞し、艦の多機能な運営能力を証明しています。

まとめ

USS Springfieldは、その独自の歴史と功績から、アメリカ海軍の重要な一翼を担う存在として際立った艦艇です。国の安全を守るため、さまざまな任務に従事し続けており、その後の活躍に期待が寄せられています。

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