スペイス・オディティ (曲)

スペイス・オディティ (Space Oddity)

デヴィッド・ボウイによる「スペイス・オディティ」は、1969年に登場した名曲であり、彼のキャリアにおいても特に重要な位置を占めています。この楽曲はシングルとして発売されると同時に、彼のアルバム『スペイス・オディティ』にも収録されました。また、コンピレーション・アルバム『ザ・シングルス・コレクション』などにも取り上げられ、多くのアーティストによるカバーも存在します。この曲はボウイの初期の代表作の一つとされ、今でも幅広い音楽ファンに親しまれています。

「スペイス・オディティ」は、宇宙飛行士トム少佐の物語を通じて、孤独や冒険のテーマを扱っています。彼が宇宙に飛び立つ場面や、地球との断絶感が印象的に描かれる中で、聴く者は彼の運命に共感を抱くことでしょう。

2013年5月には、カナダの宇宙飛行士クリス・ハドフィールドが国際宇宙ステーションでこの曲をアレンジして歌い上げたことが話題を呼びました。この動画はYouTubeで公開され、宇宙空間で録音された初のミュージックビデオとして注目を集めました。公開された動画は1年間ライセンスを受け、視聴回数はなんと2200万回に達しましたが、その後削除されてしまいました。

レコード業界でも「スペイス・オディティ」の人気は不動です。『ローリング・ストーン』誌が特集した「最も偉大な500曲」では189位にランクインし、またギターワールド誌の「偉大なる12弦ギターソング」では19位に名を連ねています。さらに、1969年の初回リリースでは全英シングルチャートで5位を記録しましたが、1975年の再リリースでは見事に1位を獲得しました。

トム少佐について

トム少佐（Major Tom）は「スペイス・オディティ」で描かれるフィクションのキャラクターです。この楽曲を通じて彼の物語を知ることができ、非常に象徴的な存在となっています。また、「アッシェズ・トゥ・アッシェズ」などの曲においてもトム少佐の存在を感じることができます。ゲーム「メタルギアソリッド3」にもこのキャラクターが登場し、その影響の広がりを示しています。

収録曲とスタッフ

「スペイス・オディティ」は1969年にフィリップスとマーキュリーからリリースされ、以下のような収録曲があります。

• - スペイス・オディティ - 5:13
• - フリークラウドから来たワイルドな瞳の少年 - 4:59

その後も再リリースが行われ、様々なバージョンが登場しました。特に1975年のリリースでは全英シングルチャートで1位を獲得するなど、その人気は衰えません。

参加ミュージシャンには、デヴィッド・ボウイ自身がボーカルと12弦ギターを担当し、ミック・ウェインやハービー・フラワーズ、リック・ウェイクマンなどが参加しました。プロデューサーにはガス・ダッジョンが名を連ねています。

まとめ

「スペイス・オディティ」は、ただの楽曲以上の存在です。デヴィッド・ボウイのキャリアにおける重要なターニングポイントであり、今なお多くの人々に影響を与え続けています。その歌詞やテーマの深さ、さらには宇宙を舞台にした壮大なビジュアルが聴く者の心を打ち、音楽の持つ力を改めて感じさせてくれることでしょう。

もう一度検索