スペシャルアクターズ

スペシャルアクターズ (SPECIAL ACTORS)

『スペシャルアクターズ』は、2019年製作の日本の映画。監督・脚本は上田慎一郎が務めました。松竹ブロードキャスティングのオリジナル映画プロジェクト第7弾として製作され、上田監督にとっては『カメラを止めるな!』に続く劇場用長編第2作目となります。

ストーリー

売れない役者の和人（大澤数人）は、5年ぶりに疎遠になっていた弟・宏樹（河野宏紀）と再会します。宏樹も役者として活動しており、「スペシャルアクターズ」（スペアク）という事務所に所属していました。和人も誘われ、スペアクで働くことになります。そこは、映画やドラマの仕事だけでなく、演じることを通して依頼者の悩みや問題を解決する特殊な事務所でした。

映画のエキストラなどの仕事をしていた和人のもとに、ある日「カルト集団から旅館を守ってほしい」という依頼が舞い込みます。カルト集団「ムスビル」は危険な集団であるため、スペアクは綿密なシナリオを練り、役者たちは演技の練習を重ねます。しかし、和人が依頼の中心メンバーに選ばれてしまいます。和人には、極度の緊張状態に陥ると気絶してしまうという秘密がありました。

登場人物

スペシャルアクターズ

演じることを使った何でも屋の側面もある俳優事務所。様々な依頼に対応します。

大野 和人 (29)
演 - 大澤数人
うだつの上がらない役者。気絶癖を持つ。「レスキューマン」の大ファン。
大野 宏樹 (25)
演 - 河野宏紀
和人の弟で、スペアク所属の役者。器用な性格。
富士松 卓也 (44)
演 - 富士たくや
スペアクの社長。「ボス」と呼ばれたがっている。
富士松 鮎 (25)
演 - 北浦愛
社長の娘で、演技指導係。口が悪い。
田上 陽介 (28)
演 - 上田耀介
スペアクの社員で、シナリオ担当。元詐欺師。
清水 八枝子 (28)
演 - 清瀬やえこ
スペアク所属の役者。役に入りすぎることがある。
丹後 真由 (32)
演 - 仁後亜由美
スペアク所属の役者。占い師などの役が得意。
鬼塚 (28)
演 - 宮島三郎
スペアク所属の若手俳優。

非営利団体「ムスビル」

カルト集団。おむすびをかたどった三角形を手で作るのが特徴。

大和田 多磨瑠 (22)
演 - 淡梨
「ムスビル」の教祖。「多磨瑠様」と呼ばれる。実は怖がり。
大和田 克樹 (55)
演 - 三月達也
多磨瑠の父親。「ムスビル」を動かしている人物。
七海 (28)
演 - 櫻井麻七
「ムスビル」の女性幹部。
河田 隆弘 (40)
演 - 川口貴弘
「ムスビル」の男性幹部。
麻奈 (50)
演 - 南久松真奈
「ムスビル」の信者。
山本 (28)
演 - 山下一世
「ムスビル」の信者。

旅館「めぶき」

津川 里奈 (29)
演 - 津上理奈
旅館「めぶき」の女将。「ムスビル」の信者。
津川 祐未 (18)
演 - 小川未祐
里奈の妹。スペアクに依頼する。
廣瀬 (40)
演 - 広瀬圭祐
旅館「めぶき」の番頭。

その他

原田 拓己 (32)
演 - 原野拓巳
和人が通う精神科の先生。
* レスキューマン / ジョン(21)
演 - ド・ランクザン望
映画「レスキューマン」の主人公。

製作

上田慎一郎監督が、オーディションで選んだ15名の個性を元に当て書きする形で脚本を執筆。主人公の気絶癖設定は、上田監督自身の経験から生まれました。撮影期間は19日間でした。

公開

2019年10月18日より、松竹配給で全国公開されました。また、アジア各国でも公開されました。

評価

映画レビューサイトでは比較的高評価を得ましたが、映画雑誌『映画芸術』ではワーストテンに選出されています。

サウンドトラック

映画公開に先駆け、サウンドトラックが発売されました。

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