スペル・シーサー

スペル・シーサーの紹介

スペル・シーサー（1970年4月9日生まれ）は、日本のプロレス界で活躍する覆面レスラーである。彼は現在活動している2代目であり、ギミック上は初代スペル・シーサー、すなわちSAITOの弟子とされているが、実際にはSAITO本人であるというのが広く知られた秘密である。公式には異なる人物として扱われており、この隠された真実が彼のキャラクターをより面白いものにしている。

経歴

スペル・シーサーは1999年にSAITOとして再デビューし、その後2001年に自らの新たなキャラクターとしてスペル・シーサーとしての初試合を行った。彼のデビューは、かつて引退したSAITOの弟子という設定で行われ、彼の声や技のスタイルから同一人物ではないかという疑惑が浮上した。そのため、SAITOは一夜限りの復帰を果たし、シーサーとの対戦を経て、ファンの前でその存在が認知されることとなった。

2005年には「Pos.HEARTS」と呼ばれるユニットに参加し、メキシコでの修行において師匠のキング・シーサーとの繋がりを築く。その後、シーサーBOYと共にシーサーズを結成したが、キング・シーサーが真の正体を明らかにすると共に解散することになる。2007年には博多ライトヘビー級王座を獲得し、その他の団体でもその名を轟かせる活動を展開した。

2010年、DRAGON GATEと大阪プロレスの抗争に関与し、その存在感を示した彼は特に目を惹くプレイを見せた。しかし、同年には不意に反則負けを喫し、タイガースマスクとの因縁を深めた。翌年にはオープン・ザ・ブレイブゲート王座を獲得し、注目を集めたものの、その後の抗争により王座が流出してしまった。

2012年には「ウィンドウズ」ユニットに所属し、CIMAとの試合において見事勝利を収めるなどの活躍を見せた。2013年には「オレたちベテラン軍」を結成し、12月の札幌大会では特別ルールでCIMAと対戦し、さらなる注目を浴びることとなった。

タイトル歴と得意技

彼の獲得したタイトルには、オープン・ザ・ブレイブゲート王座やオープン・ザ・トライアングルゲート王座、博多ライトヘビー級王座などがある。得意技はルチャリブレをベースにした多様な技で構成され、特に「ヨシタニック」は彼の代表的な技として知られている。これは相手を丸め込む際の動作が映画『タイタニック』を思わせることから名付けられた。

他にも「トルネード・タニック」や「シーサー・クラッチ」、さらには関節技などを駆使し、試合ごとに観客を魅了している。

プライベートとユニークなエピソード

プライベートでは神戸でメキシカンタコスのお店を経営しており、さまざまなダジャレを披露したり、ブログで自らの独身生活や年齢を語ることもある。興業中のキャラクターとは異なる、彼自身のユーモラスな一面がファンにとっての楽しみでもある。特にCIMAとの関係は、彼が意識される存在であり続けた時期もあったが、長きにわたる因縁を経て良好な関係へと変化している。

今後、彼は療養を終えた後に再びリングでの活躍を期待されており、多くのファンから愛される存在であり続けるだろう。

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