スペースオズの冒険

スペースオズの冒険

『スペースオズの冒険』は、1992年から1993年までテレビ東京で放送されたアニメシリーズで、L.フランク・ボームが書いた『オズの魔法使い』を基にしています。この作品は、エノキフイルムとの共同制作により全26話で構成され、毎週月曜の夜に放送されました。

あらすじ

物語は2060年、太陽が3つ輝く殖民星ニューカンサスを舞台に繰り広げられます。主人公のドロシーは、8歳の活発な女の子。千年に一度の太陽の直列現象から逃れようとする彼女ですが、愛犬トトを探すうちに古びた宇宙船に足を踏み入れます。宇宙船が緊急避難しているとき、偶然に強力な重力場によって別の宇宙へと飛ばされてしまいます。

新しい宇宙で、彼女はトトやロボットのチョッパー、植物型宇宙人のプランティー、ライオン型の宇宙人ビースティ、そしてわがままな少年モジーと出会い、仲間にします。彼らとともに、帰還の手段として必要なレインボークリスタルを求め、冒険の旅をスタートします。

メインキャラクター

• - ドロシー: 声 - 國府田マリ子。活発でバギーを乗りこなす少女。故郷に戻るため、レインボークリスタルを探し続ける。
• - モジー: 声 - 松井摩味。ドクターオズの息子で、はじめはわがままだが、次第に他の仲間との絆を深めていく。
• - チョッパー: 声 - 竹村拓。ドロシーの家の召使いロボット。彼のキャラクターは『オズの魔法使い』のブリキの木こりに相当する。
• - プランティー: 声 - 塩屋浩三。人間に似た植物型宇宙人。『オズの魔法使い』のカカシに類似した存在。
• - ビースティ: 声 - 掛川裕彦。ライオンのような姿を持つ宇宙人で、臆病な一面がある。

ストーリーの展開

ドロシーは仲間たちと共に、様々な困難に直面しながらレインボークリスタルを集める旅を続けます。その道中、宿敵グルーミルダとその配下に遭遇し、数々の試練を乗り越えなくてはなりません。グルーミルダはレインボークリスタルを狙う悪の魔女で、度々ドロシーたちの行く手を阻みます。この戦いを通じて、ドロシーは仲間の絆や勇気の大切さを学びます。

音楽と制作

アニメの主題歌は、オープニングが南青山少女歌劇団の『夢の冒険へ』、エンディングが森川由加里の『光の旅人』です。アニメーション制作はエノキフイルムによって行われ、ディレクターや音響監督など多くの才能が集結しました。

また、このアニメはアメリカやメキシコでも放送され、その際には内容の編集が行われ、異なる言語に吹き替えられたバージョンも制作されました。

まとめ

「スペースオズの冒険」は、現代的な要素が盛り込まれた青少年向けのアドベンチャーとして多くの視聴者の支持を受けました。ドロシーたちの成長や友情、冒険を通じたメッセージは今なお多くの人々の心に残り続けています。

もう一度検索