スポーツオアシス

株式会社スポーツオアシス

株式会社スポーツオアシスは、会員制フィットネスクラブや温浴施設の経営を主な事業としていた企業です。かつては株式会社東急スポーツオアシスの名称であり、2024年3月までは東急不動産の子会社として東急グループの一員でした。その後、株式会社ルネサンスの完全子会社となり、2025年4月1日にルネサンスへ吸収合併され、法人としての活動を終えました。運営していた事業は全てルネサンスに引き継がれています。

企業の特徴

フィットネスクラブ「オアシス」を全国に展開していました。大手フィットネスチェーンとは異なり、進出する地域の市場特性に合わせてクラブを作り上げることを目指しており、各店舗のデザインや施設構成、料金設定に至るまで、地域ごとのニーズに応じた工夫が凝らされていた点が特徴です。設立当初から、施設の質や提供するサービス内容を重視する姿勢を持っていました。

沿革

この企業は1985年10月24日、東急不動産が手掛ける会員制フィットネスクラブの運営を受託する目的で設立されました。1989年3月には東京支社が分社化して株式会社東急スポーツオアシス東京となりましたが、2000年10月に再び合併しています。2006年4月1日には、東急不動産からフィットネスクラブ事業と温浴施設の運営事業を正式に承継しました。2016年3月には、武蔵小杉店を「東急スポーツオアシス24Plus」としてリニューアルし、定休日を除き営業時間外でもジムエリアが利用できる「ハイブリッド型24時間営業」を開始するなど、新たなサービス形態を導入しました。

2023年に入り、親会社である東急不動産とルネサンスの間で資本提携が発表され、同年3月31日にはフィットネス運営やホームフィットネス、スポーツ施設管理受託、デジタルヘルスデザインといった事業を新設の「株式会社東急スポーツオアシス」へ会社分割によって移管しました。この新会社の発行済み株式のうち40%をルネサンスが東急不動産より取得しています。一部事業（特定保健指導事業、ラクティブ事業、虎ノ門事業）は移管されず、分割前の会社は「株式会社ティー・エス・オー」に商号を変更した後、同年4月1日に東急不動産に吸収合併されました。

2024年3月31日には、ルネサンスが東急不動産が保有していたスポーツオアシスの残り株式（60%）全てを取得し、完全子会社としました。これにより東急グループから独立し、翌4月1日をもって社名を「株式会社スポーツオアシス」に変更しました。店舗の看板や配布物などの名称表示は、2025年3月31日までに順次変更が行われました。

そして、2025年4月1日には、株式会社ルネサンスがスポーツオアシスを吸収合併し、法人としてのスポーツオアシスは解散。その全ての事業、権利義務はルネサンスに承継されました。

組織と施設

吸収合併時点での本社は東京都墨田区両国に、大阪支店は大阪市中央区森ノ宮に位置していました。フィットネスクラブは、2024年3月時点で31店舗を展開しており、北は北海道から南は九州まで、全国各地に施設を持っていました。温浴施設としては、神奈川県横浜市都筑区にある日帰り温泉「港北天然温泉ゆったりCOco」の運営も行っていました。また、自治体などが設置した運動施設の管理運営も受託していました。

吸収合併後は、これらの施設運営や事業は全て株式会社ルネサンスによって引き継がれ、ルネサンスのブランドのもとでサービスが提供されています。

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