スマッシュT.V.

『スマッシュT.V.』：殺人ゲーム番組を舞台にした、熱狂的アクションシューティング

『スマッシュT.V.』は、1990年にウィリアムスからアーケードゲームとして登場した、見下ろし視点のアクションシューティングゲームです。近未来のTV局が放送する人気番組「スマッシュT.V.」を舞台に、賞金稼ぎたちが命を懸けた戦いを繰り広げるという、刺激的な設定が特徴です。

ゲーム概要

プレイヤーは、ビッグ・マネーとビッグ・プライズを求めて集まった賞金稼ぎの一人となり、番組の参加者として殺人ゲームに挑みます。2本の8方向レバーを使い、移動と攻撃を同時に操作。押し寄せる大量の敵を、多彩な武器やアイテムを駆使して倒していくのが目的です。

特徴的なゲームシステム

2本のレバーによる操作: 移動方向とは独立して攻撃方向を指定できるため、敵の動きを予測しながら戦略的に立ち回る必要があります。
圧倒的な敵の数: 画面を埋め尽くすほどの敵が、四方八方から押し寄せてきます。いかに効率良く敵を誘導し、蹴散らしていくかが攻略の鍵となります。
豊富な武器とアイテム: 一定時間ごとに様々な武器やアイテムが出現し、取得することで攻撃力や移動速度が向上したり、無敵状態になったりと、戦況を有利に進めることができます。
バラエティ豊かなステージ: 固定画面の部屋をクリアしていくことで、次の部屋へと進んでいきます。各部屋には個性的な敵や仕掛けが用意されており、プレイヤーを飽きさせません。ボスのいる部屋をクリアすることでステージクリアとなります。

アーケード版から家庭用ゲーム機へ

アーケード版は日本国内では稼働されませんでしたが、海外では高い人気を博し、様々なプラットフォームに移植されました。スーパーファミコンやゲームギアといった家庭用ゲーム機をはじめ、PlayStationやXboxなどの据え置き型ゲーム機、さらにはWindows PCなど、幅広い環境でプレイすることができます。

スーパーファミコン版

十字キーで移動、ABXYボタンで攻撃という操作方法で、アーケード版の操作性を再現しています。優れた成績で全面クリアすると、ゲーム全体の速度が上がる「ターボモード」が楽しめるというやりこみ要素も用意されています。

ゲームを盛り上げる演出

本作は、TV番組を模した演出が随所に盛り込まれています。番組司会者の軽妙なトークや、観客の歓声、ステージクリア時の景品清算など、プレイヤーを飽きさせない工夫が凝らされています。血生臭さを感じさせない軽快なBGMも、ゲームを盛り上げる要素の一つです。

ゲーム開始時、主人公はスタジオ内を移動し、ゲーム本編が始まります。
番組司会者が実況を行い、プレイヤーを煽ります。
* ステージクリア時には、獲得したボーナスアイテムの総額が表示され、出演者が喜びます。

評価

スーパーファミコン版は、ゲーム雑誌『ファミコン通信』のクロスレビューでシルバー殿堂入りを果たすなど、高い評価を得ています。特に、2本のレバーによる操作性や、大量の敵を倒す爽快感、TV番組を模した演出などが評価されました。

その後

『スマッシュT.V.』の続編として、『トータルカルネージ』が1992年にアーケードで稼働しました。また、『グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ』には、本作をモデルにした「Slash TV」というミニゲームが登場するなど、様々な作品に影響を与えています。

『スマッシュT.V.』は、その独特なゲームシステムと世界観で、多くのゲームファンを魅了し続けている名作アクションシューティングゲームです。

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