スリック・ワッツ

ドナルド・アール・"スリック"・ワッツ

ドナルド・アール・"スリック"・ワッツは、1951年にアメリカのミシシッピ州ローリングフォークで誕生した元プロバスケットボール選手です。彼の身長は185cm、体重は79kg。ポジションはポイントガードとしてプレーし、1976年のシーズンにはアシスト王とスティール王の2冠を達成するという輝かしい功績を残しました。

経歴

ワッツはゼイビア大学で大学バスケットボールを経験した後、1973年のNBAドラフトで指名されずにシアトル・スーパーソニックスに入団しました。最初の2年間は控えのポイントガードとして起用されましたが、1975-76シーズンに先発に昇格し、その年に平均13得点、8.1アシスト、3.2スティールという素晴らしい成績を残しました。これにより、彼は史上初めてアシスト王とスティール王の両方を獲得しました。

このシーズンは彼にとって特に印象深く、オールディフェンシブ1stチームにも選ばれ、地域社会への貢献が評価されてJ・ウォルター・ケネディ市民賞も授与されました。正に彼のバスケットボールキャリアのピークとも言える瞬間です。

翌1976-77シーズンにも引き続き活躍し、平均13.0得点、8.0アシストでリーグ2位を記録し、2.7スティールでリーグ3位となる成績を残します。しかし、デニス・ジョンソンの台頭により、彼の出場時間は次第に減少していきました。1977-78シーズンの途中でニューオーリンズ・ジャズに移籍し、その後ヒューストン・ロケッツにトレードされました。

しかし、1978-79シーズンの途中で怪我に見舞われ、そのまま引退することになりました。彼のNBAでの成績は、437試合出場し、通算3,901得点、2,678アシスト、961スティールを記録しています。平均値では、1試合あたり8.9得点、6.1アシスト、2.2スティールという非常に優れた数字を残しています。

ワッツはまた、当時のNBA選手としては珍しくスキンヘッドでプレーしており、この愛称「スリック」の由来にもなっています。彼のキャリアは、NBAにおけるポイントガードの役割とその重要性を強く印象づけるものでした。彼のプレースタイルや成績は、今でも多くのファンに記憶され続けています。

個人成績

彼の個人成績は、レギュラーシーズンとプレーオフを含めて非常に優れたものであり、彼のバスケットボールに対する情熱と献身が詰まった結果であると言えるでしょう。バスケットボールの歴史の中で、ワッツはその名を刻んだ選手の一人として、多くの人々に愛され続けています。

関連項目

• - シアトル・スーパーソニックスのチーム記録

外部リンク

Basketball-Reference.com

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