スリランカ標準時

スリランカ標準時（SLST）は、協定世界時（UTC）より5時間30分進んだ時間帯（UTC+5:30）で、スリランカ全土で採用されています。

歴史

スリランカの標準時は、その歴史の中で何度か変更されてきました。2006年4月15日、スリランカ標準時はインド標準時（IST）との時間差をなくすため、UTC+5:30に設定されました。インド標準時もUTC+5:30であり、インドのイラーハーバードを通る東経82.5度を基準としています。

1880年以降、セイロン（現在のスリランカ）では、標準時がUTC+5:30からUTC+6:30の間で変更が繰り返されてきました。当初、1880年にはUTC+5:30が採用されましたが、第二次世界大戦中の1942年1月、日本軍の侵攻の危機に際し、セイロンはUTC+6に移行しました。さらに同年9月には、UTC+6:30にまで進められました。

第二次世界大戦終結後の1945年、セイロンの標準時はインド標準時との整合性を図るため、UTC+5:30に戻されました。しかし、1996年5月には、深刻な電力不足を背景に夏時間（UTC+6:30）が導入されました。同年10月にはUTC+6に変更されましたが、最終的に2006年4月に現在のUTC+5:30に戻されました。

このように、スリランカの標準時は、歴史的な出来事や国内事情によって変遷を繰り返してきたことがわかります。

IANA time zone database

IANA time zone database（Internet Assigned Numbers Authority）は、世界のタイムゾーンに関する情報を管理するデータベースです。このデータベースのzone.tabには、スリランカの標準時が一つだけ登録されています。このことは、スリランカ国内で標準時が統一されていることを示しています。

まとめ

スリランカ標準時は、UTC+5:30という時間帯で、インド標準時と同じです。過去には何度かの変更がありましたが、現在はUTC+5:30で安定しています。IANA time zone databaseにも登録されており、スリランカ国内では単一の標準時が採用されていることが確認できます。

スリランカの標準時に関するこの解説が、あなたの理解の一助となれば幸いです。

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