スヴィヤシュスク

スヴィヤシュスクは、ロシアのタタールスタン共和国に位置し、ヴォルガ川とスヴィヤガ川の合流点にあります。1955年にクイビシェフ貯水池が建設された影響で、一時は島のように見えることもありましたが、現在は土手道で本土と繋がっています。

歴史

スヴィヤシュスクは1551年に要塞として建設されました。この要塞の建設には、ウグリチで事前に製造された部品がヴォルガ川を下って運ばれ、わずか4週間で完成したという驚くべき記録が残っています。1552年のカザン包囲戦では、ロシア軍の重要な軍事基地として機能しました。

18世紀以降、スヴィヤシュスクは地域の中心都市としての役割を担い、1927年から1931年にはスヴィヤシュスク地区の行政の中心地として栄えました。しかし、1932年に地方都市に格下げされました。現在では、学校やクラブ、そしてウンザのマカリウスにちなんだ修道院などが存在します。

世界遺産

2017年、スヴィヤシュスクの修道院群はユネスコの世界遺産に登録されました。この修道院には、大規模なフレスコ画とイコンで飾られた生神女就寝大聖堂が含まれており、その文化的、歴史的価値が高く評価されています。

アクセス

スヴィヤシュスク駅は、島の西6kmに位置しており、土手道沿いの道路で繋がっています。カザンの港からはボートでのアクセスも可能です。特に夏期には、毎日午前8時30分に高速船が、午前9時に低速船が運航しており、気軽に訪れることができます。チケットは現地のカッサで購入できます。

人口

スヴィヤシュスクの人口は、過去数十年間で大きく変動しています。1989年には747人が居住しており、その内訳はロシア人が66％、タタール人が27％でした。しかし、2000年には人口が258人にまで減少しました。

登録基準

スヴィヤシュスクが世界遺産に登録されたのは、以下の登録基準を満たしたためです。

(2) ある期間を通じて、またはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

スヴィヤシュスクは、その歴史的背景と文化的な価値から、多くの人々を魅了する場所です。訪れる際には、その美しい風景と歴史的な建造物をぜひ堪能してください。

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