スーダンの大統領一覧

スーダンにおける元首の変遷

スーダンでは、1956年の独立以降、クーデターなどによる政変が頻発し、それに伴い元首の地位や呼称も大きく変遷してきました。本稿では、大統領という肩書きにとどまらず、スーダンにおける歴代の元首について概観します。

スーダンの元首を巡る状況

2019年のクーデターにより憲法が停止された現在のスーダンには、国家元首に関する明確な規定が存在しません。独立以降、主権評議会をはじめとする集団指導体制や軍事政権が繰り返され、元首が「大統領」を名乗った期間は決して長くありません。実際に大統領の肩書きを使用した人物は、アッブード、ヌメイリー、アル＝バシールの3名のみです。大統領選挙はヌメイリーとアル＝バシールの統治下で実施されましたが、いずれもクーデターで政権を掌握後、大統領に就任しており、選挙による政権交代は実現していません。

元首の肩書きの変遷

スーダンの元首が用いた肩書きは時代によって異なり、以下の通り変遷しています。

1956年 - 1958年：主権評議会 (集団指導体制)
1958年 - 1964年：最高評議会議長
1964年：大統領（国家元首）
1964年 - 1965年：主権委員会 (集団指導体制)
1965年 - 1969年：主権評議会議長
1969年 - 1971年：革命指導評議会議長
1971年：革命評議会議長（クーデター政権）
1971年 - 1985年：大統領
1985年：最高司令官
1985年 - 1986年：暫定軍事評議会議長
1986年 - 1989年：最高評議会議長
1989年 - 1993年：救国革命指導評議会議長
1993年 - 2019年：大統領
2019年：軍事評議会議長
2019年 - 2021年10月25日：主権評議会 (集団指導体制)
2021年10月25日 - 11月11日：（軍事政権）
2021年11月11日 - 現在：主権評議会 (集団指導体制)

上記のように、スーダンの元首は、大統領のほか、評議会議長や軍の最高司令官など、様々な肩書きを用いてきました。この変遷は、スーダンの政治情勢の不安定さを象徴していると言えるでしょう。

歴代元首の一覧については、詳細な情報源を参照してください。

関連情報

スーダンの首相の一覧

参考文献

Worldsstatesmen.org - The Sudan
Rulers.org - Sudan, The

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